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友だち1号 ページ26

「笑った!」


「は?」

意味がわからないという顔をする。


「だって、全然笑ってくれなかったんだもん」

ずっとムスッとして。


「面白くなかったから」

まぁ……


「確かに、面白いことなんか、ないよねー」


「……」


「ねぇ、」


「なに」


「数学準備室って、どこ?」


「……は?」

いやー、


「だって、まだ昼休みじゃないもん。校内案内してもらってないもん」


「そういう問題なの?」


「あはは……」


「じゃあ、なんでついてきたの?」


「そんなこと言わないでよ!思わずなにも考えずに来ちゃったんだもん」


「……バカ?」


「バカじゃ……」


「そうだよ」

ん?私、バカじゃないって言おうとしたよね?

なんで、肯定の声が……


「こいつ、バカだから」

振り向くと、リョーマが私を指差していた。


「リョーマ!」


「うるさい」

リョーマが耳を塞ぐ。


「なんでいるの?」


「たまたま」

たまたま?

ここ、教室からだいぶ歩いたよね?


「越前って……素直じゃないね」

あ、また笑ってくれた。


「えっと、誰だっけ」

鳴海さんをみてリョーマが首を傾げる。


「リョーマ!鳴海さんでしょ!クラスメイト!」


「俺、クラスの奴らの名前とか覚えてないし」

なに平然と言ってんのよ!


「覚えろ!」


「面倒くさい」


「しらない!」


「芹沢さん、早く行かないと休み時間終わるよ」


「あ!うん!」

ヒョイ


「な!?」

気づけばリョーマが私と鳴海さんから半分ずつノートを奪っていた。


「いいよ!」


「なにが」


「リョーマが一番多くなっちゃうじゃん!」


「別に、軽いし」

んなわけあるかー!

だが、結局そのまま行った。


「あー重かった〜」


「……ありがと、芹沢さん、越前も」


「別に」


「鳴海さん、お疲れ様」


「夏樹」


「え?」


「友だち1号、なんでしょ?」

夏樹は笑った。


「……じゃあ、私もAで!」


「ん」

私たちは笑いあった。

リョーマは、いつのまにかいなくなっていた。


友だち1号できました!

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設定タグ:テニスの王子様 , 越前リョーマ , 能力者   
作品ジャンル:恋愛
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ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください! (2016年5月29日 18時) (レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです!(この小説の!) (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね!これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Secret Moon x他2人 | 作成日時:2015年8月13日 23時

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