えっと、起きましょうよ。 ページ20
きゃー!!!!
どうしようどうしようどうしようどうしよう
めっちゃ心臓バクバクしてるし!
死んじゃいそぅ!!
「リョ、リョーマ、さん?起きて!」
トントンとリョーマの胸を叩いてみた。
「ん、A?」
リョーマがうっすらと目を開ける。
「起きた?」
「ん、起きた…て、は?」
状況を見たリョーマは目を丸くして言った。
「あの…えっと、離、して?」
私はリョーマの顔を覗き込んだ。
「あ、ごめん…」
パッと手を離された。
「う、ん」
「てか、なんでいるの」
「リョーマが起きてこないから…朝練遅れるし…起こしにきたの」
「あぁ、サンキュ」
お互い顔を見れず逸らす。
「もう、みんないるから。きて、ね?」
「ん、用意していくから」
「待ってる」
私はそう言ってそそくさと下に逃げた。
「あら、Aさん。リョーマさん、起きてくれました?」
下に降りた私に菜々子さんが声をかける。
「へ!?あ、はい。起きてくれました。すぐ降りてくると思います」
私はそう言ってリョーマの朝ごはんの用意をした。
「なに顔赤くしてんだ?」
おじさんが不思議そうに見てくる。
「へ!?赤くなんてないです!!」
私は否定するが、顔に熱が集まっているのは自分が一番わかっていた。
「ハハーン、あのガキがなんかしたか?」
ニヤニヤと笑いながらおじさんが言った。
「いや、その、なにも」
しどろもどろになる。
カチャ
「ふわぁ〜」
欠伸をしたリョーマが入ってきた。
このタイミング!?
なに!?
私を潰したいの!?
「あら、リョーマさん。おはよう」
「はよ」
「遅かったわね」
「眠い」
「あら、リョーマ様!」
「……なに」
おじさんに話しかけられたリョーマは心底嫌そうな目をしていた。
それを、私たちは苦笑してみていた。
「あなた、なっちゃんになにをしたのよ!?」
「……なにが」
「顔が真っ赤になってたわよ!!」
「な!」
その話題で声を出したのは私。
なんてこと言ってんのよ!おじさん!
「別に、なにも」
リョーマの視線を感じたけど、気にせず朝ごはんを食べ始めた。
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ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください! (2016年5月29日 18時) (レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです!(この小説の!) (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね!これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Secret Moon x他2人 | 作成日時:2015年8月13日 23時