そんな君を、羨ましく思った。 ページ18
「リョーマ……私に、勝てる?」
「……勝てっていうなら、勝つよ」
ニヤリと笑って、リョーマは言った。
「なら、勝ってみてよ」
私も、笑い返した。
「いくよ」
リョーマはまっすぐこっちを見つめたあと、サーブを打った。
ツイストサーブか……。
でもね、リョーマ。
私もそれ打てるんだよ?だから……
普通の返せるの!
パンッ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
結局、6-0で勝ったのは私。
「またやろうね」
私は手を差し出す。
「次は、勝つから。6-0で」
その手を掴み、リョーマは笑った。
「簡単にはさせないわよ?」
「Aには負けたくないから」
「私も、リョーマには負けたくない」
私たちは笑いあった。
また、リョーマの目には強い光が灯り、また強くなるんだろうなぁ。と思った。
悔しさを力に変えられる。
それを無意識にできる。そんなリョーマを羨ましく思ったんだ。
「なっちゃん」
「あ、おじさん!」
……忘れてた。
ごめんね?おじさん。
リョーマは隣で笑いをこらえていた。
あ、リョーマにバレてるな。忘れてたこと……
「上手くなったな」
おじさんが頭を撫でてくれた。
「……セクハラ親父」
リョーマがボソッと言った。
「ははは!」
思わず笑ってしまった。
「な!どこがだよ!」
おじさん焦ってるし…
「ハハーン、ヤキモチ焼いてるの?
リョーマ様!!」
変な裏声を出しておじさんが言った。
「……」
リョーマは応えず私の手を引いて黙って家に入った。
おじさん、置いてくの?
てか、否定しないの?
リョーマ……私のこと、どう思ってる?
否定してくれないと、期待しちゃうよ……?
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ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください! (2016年5月29日 18時) (レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです!(この小説の!) (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね!これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Secret Moon x他2人 | 作成日時:2015年8月13日 23時