越前リョーマの幼なじみは天才少女!?

成長 ページ14

「Aちゃん、いいのよ?」

ご飯を作っていると、座って見ていたおばさんが言った。


えーと、

「なにが、ですか?」


「無理して毎日作らなくても。リョーマとテニスしてきてくれてもいいのよ?」


「んー、自分が言ったことなので」

ちゃんとやり遂げないとね。


「そうね……なら、こうしない?週に…そうね、2回は私と菜々子ちゃんで作るわ。

それ以外の日は、お願いできる?」


「いいんですか?」


「もちろんよ。あとで、曜日を決めましょうね」


「はい!」

リョーマと、打てる。

楽しみだな〜


「さて、これで終わりっと」


「お疲れ様」


「ありがとうございます。リョーマたち、呼んできますね」

私は手を洗うと駆け足で呼びに行った。


「リョー……マ」

リョーマを見つけ、呼ぼうとしたところで止まる。


「すごい……」


パンッ

パンッ


ボールがラケットに当たる、軽快な音。



帽子をかぶり動き回るリョーマに対して、1歩も動かず、打ち返すおじさん。

どんな球でも打ち返し、余裕というように笑ってる。


「フッ、まだまだ、ね」

成長したね。リョーマ……

前まで私のあとをただついてきてただけだったのに……

今やったら、どこまでくるかな。

でも、まだまだだよ。

私も、負けたくないもの。



…もう、試合には出ないけれど……。

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