越前リョーマの幼なじみは天才少女!?

ワガママ ページ13

「菜々子さん、手伝います」

台所で料理している菜々子さんに声をかける。


お世話になるんだからそれくらいしないとね。


「あ、Aさん。ありがとうございます」


「今日は、和食ですか?」


「はい、リョーマさんが好きなので」

リョーマって和食派なんだ……。


「そうなんですね」


「はい、洋食だと怒るんですよ?」

なんかいっぱい知ってるな〜いいなぁ〜


「それは……ダメですね」

クスクス笑いながら言った。


「あら、楽しそうね?」


「おばさん!」


「Aちゃん、いらっしゃい」

笑顔で言ってくれた。


「お世話になります」


「料理、手伝ってくれてたの?ありがとう」


「私、これからご飯の用意を任せてもらってもいいですか?」


「「え?」」


「あっ、えっと、ごめんなさい。
でも、お世話になるのに、ただそれだけっているのは嫌で…
できることなんて、料理しかないので、せめて、それくらいは……」

おばさんと菜々子さんが顔を見合わせる。


ダメ……かな?


「じゃあ、お願いしようかしら」


「私も、言ってくれれば手伝うので」

おばさんも菜々子さんもそう言ってくれた。


「ありがとうございます!」

よかった……。


「飯、まだ?」


「リョーマ!」

リョーマがリビングに顔を出した。


「A、なんでこんなところに……」


「これから、私がご飯作るの」


「ふーん」

自分から聞いてきたのにー興味なさそうだなー


「リョーマはなんで?」


「腹減った」


「ご飯食べに来たの?」


「そうだけど」


「……ラケット持って?」

リョーマの手にはラケットがあった。


「A、打とうよ」


「だーめ!私はご飯の支度するの!」

今言ったばっかじゃん!


「別にいいって」

いや、よかないでしょーに。


「今リョーマだって腹減った。って言ったばかりじゃない」


「打ちたい」


「ワガママ」


「だから?」

だから?じゃないわ!


「ご飯終わった後で」


「はぁ……仕方ないな」

なんで私が悪いのよ。


「ため息つかないでよ。私悪くないからね?」


「はいはい」

流されたー!


「リョーマのバーカ!」

あっかんべぇしてやった。


「あんたよりも頭いいから」


「そんなのわかんないじゃん!」


「あんたバカでしょ?」


はぁ!?

「リョーマよりはいいから!」


「Aちゃん、そろそろ始めない?」

リョーマと言い合いしてるとおばさんに止められた。


「あ、はい」

リョーマはテニスコートの方へ歩いて行った。

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