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帰り道 ページ12

「お前ら、ほんとすげーよなー」

自転車を押して歩く桃先輩が唐突に言った。


「なにがっすか」


「だっていきなりあの乾先輩とか菊丸先輩まで倒しちゃうんだぜ!?」

興奮したように言う。


「ああ」

リョーマは興味なさそうに前を向いた。


「芹沢もすげーな!」


「まあ、リョーマと同じで物心つく前からラケット握ってたから……」

当然、だよね。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「じゃーな!」

リョーマの家の前に着き、桃先輩は自転車に乗って手を振って去って行った。


「えっと、お邪魔、します?」


「家なんだからただいまでいいんじゃない?」

リョーマに指摘される。


ですよね〜


「た、だいま」


「おう!青少年!なっちゃん!」


「ただいまです、おじさん」

おじさんが顔を出して挨拶してくれる。


「あんなクソ親父の相手しなくていいから、上がるよ」


「リョーマ君ひど〜い」

おじさんが女の人みたいに両手を重ね、顔の横に持ってきて、首を傾げ、体をくねくねした。


ちょっと……気持ち悪い、かな?


「ねぇリョーマ」

私はリョーマの服の袖を少し引っ張った。


「なに?」


「おじさんって、おカマ?」

真剣に、そう思って小声で聞いた。


「ぷっ」

すると、リョーマは吹き出して肩を震わせ笑い始めた。


え?え?え?

「違う?」


「そうなんじゃない?」

笑いすぎて出てきた涙をリョーマは拭いながら言った。


おじさんは未だにくねくねしていた。


「まあ、いいや。行くよ」

そういったリョーマは私の手を引いて階段を上がった。

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設定タグ:テニスの王子様 , 越前リョーマ , 能力者   
作品ジャンル:恋愛
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ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください! (2016年5月29日 18時) (レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです!(この小説の!) (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね!これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Secret Moon x他2人 | 作成日時:2015年8月13日 23時

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