放課後 ページ11
リョーマ、まだかなぁ……。
てか、一緒に帰ろう。って言ってないよね!?
待たないほうがいいのかなぁ〜。
リョーマ一緒に帰る人とかいるかもだし……。
彼女がいないとも、限らない。
チクッ
胸が痛む。
……
「リョーマ……」
思わず呟く。
「なに?」
後ろから声が聞こえた。
「リョ、リョーマ!」
「うるさいんだけど」
迷惑そうに耳を塞ぐ。
「あ、ごめん」
「帰るんでしょ?」
「う、うん」
「桃先輩も一緒でいいなら、帰れるけど」
駐輪場の方に目を向けて言った。
「いいの?」
「なにが」
「一緒に、帰って」
「帰る家、一緒なんでしょ?なら、不思議はないんじゃない?」
それもそっか……。でも……
「ありがとう」
「べつに」
そっけなく言ったリョーマ。
でも、わかる。
喜んでるな、これは。
そう思うと、ふふ。と笑みがこぼれた。
「なに、急に笑うとか気持ち悪いんだけど」
「はいはい、ごめんなさいねぇ」
そうやってふざけていると……
「おーい!帰ろーぜー!」
自転車を押してきた桃先輩が言った。
「桃先輩遅いっすよ」
「わりーわりー」
リョーマの文句も軽く流し、歩き出した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
部活後、部室〜リョーマside〜
「なーなーおチビー」
「なんすか、菊丸先輩」
キラキラした目で見てくる菊丸先輩。
嫌な予感しかしない……。
「おチビとなっちーって付き合ってるのかにゃ?」
「な!なに言ってんすか!そんなんじゃないっすよ」
あいつはそんな風に俺を見てない……。
「慌てるところがあやしーなぁーあやしーよ」
桃先輩も悪ノリして入ってくる。
「ただの幼なじみっすから」
俺はいかにも普通というように応えた。
「まあ、仲はいいよね」
不二先輩まで……。
「普通っすよ」
「だが、芹沢は越前の家に泊まるらしいな」
ノートを見ながら乾先輩が言う。
どっから情報いれてくるんすか…。
「まあ、そうっすけど」
「えー!そうなのかー!?」
あぁ……また騒がしくなった。
そのことについて、また桃先輩と菊丸先輩が騒ぎだし、結局用意がいつもの倍かかった。
帰ったかな……。
あ、いる……。
俺はにやけそうになるのを堪え声をかけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 297人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかり - とっても面白いですね♪これから更新頑張ってください！ (2016年5月29日 18時) (
レス) id: a64c18af38 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - なってあげてください笑喜ぶと思います笑 (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
MOON(プロフ) - 初めてのコメントありがとうございます!他の作品はもう少し前からコメントをくださっていた分、面白くないのかと自信をなくし、作品を消すことを考えていたので、とても嬉しかったです! (2015年8月21日 22時) (レス) id: d17a147922 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - 後私友達1号になりたいです！（この小説の！） (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
chielLOVE☆ - とっても面白いですね！これから更新がんばってください (2015年8月21日 22時) (レス) id: 5862614d99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Secret Moon x他2人 | 作成日時：2015年8月13日 23時
