昔のエピソード ページ5
これは私と昌磨がまだ付き合い始めたばかりの時の話。
あの頃の私はまだ昌磨のこと"宇野くん"って呼んでいた。(今じゃ有り得ない///)
私は当時色々と遠慮していた。
プロのフィギュアスケート選手の彼と付き合う上で、どこまで彼の中に入り込んでいいのか分からなかったから。
「宇野くんー」
『あのさぁ、もう宇野くんって呼ばないでー(笑)昌磨でいいよ』
昌磨はそうやって笑いながら言ってくれた。
『他の人からは宇野くんって呼ばれてもいいんだけど、Aにはちゃんと昌磨って呼んで貰いたい』
少し照れているのか、顔を赤らめながらそう言ってくれたのがとても嬉しかったのを覚えている。
なんだか昌磨に認めてもらえた、そんな気がしたんだ。
「わかった…じゃ、しょ、しょーまって呼ぶ」
私が慣れていない呼び方をするから、昌磨もそんな私を見てクスッと笑った。
私もつられて一緒に笑っていると、ん？と不思議そうに私を見ながら昌磨が近づいてきた。
『なんかAいい匂いする？』
いつもより低い声で昌磨が言う。
何故か疑問形だったけど、昌磨は意外に鋭かった。
私はいつもとは違う香り入りのハンドクリームを付けていたから。
「分かるんだ。今日香り付きのクリーム付けてみたんだ。」
『そっかーだからかー』
納得したように私の手に自身の手を重ねる昌磨にドキドキした。
ドキドキと手汗が半端なくなって、私は思わず...
「宇野くん///」
拒もうと手を引こうとしたけれど、
『宇野くんじゃないよ？』
上目遣いで昌磨が私にそう言った時には、私の手を完全にホールドされていた。
やばい///上目遣いとか///
少し別人のように見えた彼に驚きとドキドキが溢れていく。
「き、今日の、しょーまなんかいつもと違うよ///」
絡めた指を解こうとする私。
絶対に解かない昌磨。
『いつもとどこが違うの？』
そう問いかけられながら、昌磨は私の両の腕を掴みながら迫ってきた。
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あきぽん(プロフ) - ゃんゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます。 (2018年4月3日 11時) (
レス) id: 5f064eef17 (このIDを非表示/違反報告)
ゃんゃん - 宇野くんの特徴を掴んでる！って感じですね^^ (2018年4月3日 0時) (レス) id: 3747216fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきぽん | 作成日時：2018年4月2日 21時
