星 ページ35
ある日の夜中…
なんだか眠くならなくて、1人ベランダで夜空を眺めていた。
明日は雨なのだろうか、空にはどんよりとした黒い雲がかかっている。
だけど、ちゃんと星もある。
どんよりとした重たい雰囲気の空の中に数個星が光っているのも綺麗だった。
決して大きな輝きではないけれどそれがまたよかった。
『なんだここにいた…』
すっかり夢中になっていると、なんだかとても安心する声が聞こえた。
「昌磨。起こしちゃった？ごめんね…」
『目覚めたら、Aがいないから怖かった…』
眠そうにそう言いながら、昌磨は私の隣に来て同じように一緒に夜空を眺める。
『なんか見えるの？』
「星が見えるよ。曇ってるのに、ちゃんと星出てるんだ」
『ふーん。』
手すりにもたれながら、眠そうな昌磨。
だけど、隣にいてくれる。
「私ねー、星見てると昌磨のトゥーランドットの時思い出すな。」
『衣装がそれっぽいから？』
「うん。あと、昌磨が星を掴むところとか…」
『そっか。』
やっぱり彼は眠たそうに言いながら、大きなあくびをした。
だけど、その横顔が妙に綺麗だった。
そっと眠そうな彼の頬に触れる程度のキスをした。
「眠いよね…戻ろっか。」
私は不思議そうにこちらを見る昌磨の手を取りベランダを出た。
どんよりとした空とは正反対になんだか私の心はすっきりとしていた。
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あきぽん(プロフ) - ゃんゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます。 (2018年4月3日 11時) (
レス) id: 5f064eef17 (このIDを非表示/違反報告)
ゃんゃん - 宇野くんの特徴を掴んでる！って感じですね^^ (2018年4月3日 0時) (レス) id: 3747216fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきぽん | 作成日時：2018年4月2日 21時
