長編21 ページ32
重たい空気が2人を包む。
『僕…』
宇野くんが言葉を詰まらせる。
「うん?」
『僕だって、好きだし…///』
「本当に?」
『本当だよ…好きじゃなかったら、まず部屋になんか呼ばないし////』
「嬉しい…う、うれし…」
私はなんだかほっとして涙が出てきた。
『え、なんで泣くの??』
「ちゃんと好きって言ってくれたから…」
『いちいち言わなくても分かるでしょ…』
はい、と私にティシュをくれた。
遠慮なくそれを受け取り涙を拭く。
『A…僕ね、ずっとずっとAが好きだったよ。でも今は好きとかじゃ足りない。これからも僕の隣にいて欲しい…』
「私もずっと好きだったよ…。私は宇野くんが望むなら、私は宇野くんの隣にいるよ。」
宇野くんは鼻声でそう言う私をそっと抱きしめてくれた。
宇野くんの匂いに包まれて安心した。
やっとお互いの想いが重なった。
遠回りもしたし、思い悩んだけれど、今の私は宇野くんが好きって堂々と言える。
この先もずっとずっと宇野くんの隣で笑っていたい。
辛い時、苦しい時は隣で支えたい。
いいことも、わるいことも宇野くんと分かち合いたい。
涙でぐしゃぐしゃな顔の私を見て、『ひどいかお(笑)』って宇野くんは笑った。
私は今日もこれからも宇野くんが好きだよ。
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あきぽん(プロフ) - ゃんゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます。 (2018年4月3日 11時) (レス) id: 5f064eef17 (このIDを非表示/違反報告)
ゃんゃん - 宇野くんの特徴を掴んでる!って感じですね^^ (2018年4月3日 0時) (レス) id: 3747216fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あきぽん | 作成日時:2018年4月2日 21時