深澤さんちの九人兄弟 (ページ9)

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確かに。俺はシフトが基本的に遅いから平日は起きた頃にはみんな居ない。

家に帰れば、溜めてたアニメを見なきゃいけないという使命感に駆られてすぐに自室に篭ってしまう。特に今期のアニメは全部熱いから消費するのに時間がかかってしまって…

最近、蓮と真都と遊んであげられてないな…

なんだかしょんぼりとしてしまった俺を、慰めてくれる涼太と亮平も可愛くて天使のような弟だなと思った。そんな事を考えながら涼太の作った朝食を食べていると、玄関で鍵が開く音が聞こえた

康「ただいま〜｣

亮「あれ？早かったじゃん｣

蓮「しー…まいちゃんねちゃったの｣

亮「あらら｣

蓮「あ！だいちゃん！｣

大「蓮〜、公園楽しかった？｣

蓮「うん！おっきいわんわんいた｣

涼「蓮、犬好きだもね｣

蓮「だいすきっ｣

公園で会った犬を思い出しているのかふわふわとご機嫌笑う蓮が可愛くて、もちもちのほっぺたをぷにっと突いた。

真都は康二の腕の中で夢の中。相変わらず天使のような寝顔だな。起きてても天使だけど

康「大ちゃん今日仕事？｣

大「そだよ〜｣

康「なかなかみんな休み被らんね〜｣

蓮「…みんなでこーえんいきたい…｣

亮「そうだね、いつか行きたいよね｣

しゅんと少しだけ寂しそうな顔をした蓮。

どうやら公園にいた楽しそうな家族を見たようで、自分たちも兄弟たちで遊びたいと思ったらしい。そんな寂しそうな顔されちゃったら、行けないなんて言えないよ

大「よしっ、来週みんなで公園行くか！｣

亮「え、大介兄さん大丈夫なの？休日の休み取るの難しいんじゃ…｣

大「そうだけど…そーだけどさ、可愛い弟のためならなんだってしてあげたいじゃん｣

“おいで、蓮。”

そう言うと蓮は顔を上げてとてとてとこちらに歩いてくる。小さな身体を抱き上げて膝に乗せてあげるとワクワクしたような顔をするから。

大「来週はみんなでお出かけだぞ〜！｣

蓮「っやった、やったぁ！｣

涼「ふふ、嬉しいねえ。蓮、よかったね？｣

蓮「うんっ｣

康「真都も喜ぶぞ〜｣

蓮「だいちゃん！｣

大「なあに｣

蓮「ありがとっ、だいすき！｣

大「んははっ、俺も大好きだよ〜！｣

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