深澤さんちの九人兄弟 (ページ6)

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□長男ページ6

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辰「れん〜、まい〜辰哉兄ちゃんお仕事行くよ〜｣

真「たちゅくんっ｣

蓮「たっちゃんいってらっしゃい！｣

辰「ん、お見送りありがとね。蓮も真都も小学校と保育園頑張ってね｣

真「ん…｣

蓮「うん！れん、おにいちゃんだから！｣

辰「ふはは、そうだな！｣

小さな手同士をぎゅっと繋いで玄関までぽてぽて歩いてきてくれた蓮と真都。少し寂しそうな真都とニコニコ笑ってハイタッチを求める蓮。

真都が生まれる前までは末っ子だったからお兄ちゃんたちに甘えまくってたのに、弟が出来たからすっかりお兄ちゃんになったなあ

真都は最近保育園に入園する事になったからか朝は少しだけ元気がない。それでもこうやって見送ってくれるから嬉しいよね。

本当はずっと一緒に居てあげたいけど、働かなきゃ可愛い弟たちの面倒見れないし。ただでさえ両親が居ないっていう環境なんだから、弟たちには何不自由なく生活させてあげたい

ま、二人以外見送りなんてしてくれないけど

「ふっか先生おはよ〜｣

辰「お〜おはよう。“深澤”先生な｣

「アハハ！深澤センセー今日もかっこいいよー！｣

辰「はいはい｣

とある高校の養護教諭、いわゆる保健室の先生として働いているわけだけど。何故そう思われたのか、親しみやすい教員として思われているらしく生徒たちには“ふっか”というなんともゆる〜いあだ名をつけられた。

一応訂正しているけど別にあだ名で呼ばれるのが嫌というわけではない。教師という手前ね、一応。

保健室って気が緩む場所でもあるし、親しみやすいって思ってもらえるのは良い事だと思っている。ナメられているのなら話は別だけど

「ふっか聞いてよ〜！｣

辰「…ノックしなさいね｣

「元カレのせいで元カレの今カノに嫌がらせされてるんだけど！｣

辰「なんだ、ややこしいな〜。どういう事？｣

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