深澤さんちの九人兄弟 (ページ5)

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ニコッと微笑んでくれた涼太に甘えて、俺は何度も言うが見るだけで美味そうな朝食を一足先にいただく事にした。

いただきます、と独り言のように呟く。

辰「うめぇ………｣

康「いい匂いやな〜…あ！辰兄、先食べてるやん！｣

蓮「んん…｣

亮「ほら、蓮〜フラフラしないの。危ないよ｣

蓮「…だっこぉ｣

亮「まったく…もうお兄ちゃんなんだから｣

翔「って言いながら抱っこすんなよお前も｣

亮「…だって可愛いんだもん｣

涼「真都起きた？｣

照「や、起きねえな｣

涼「バス来るまでに準備終わるかな…｣

照「気合いだ気合い｣

あっという間に騒がしくなるリビング。一人ずつ挨拶を交わしていき、各々自分の席に座る弟たち。これで全員揃った、と思ったが一番騒がしい奴が居ないことに気がついた

辰「大介まだ寝てんの？｣

亮「今日お昼からって言ってたからまだ起こさなくていいかなって｣

翔「勝手に起きてくんじゃね？｣

涼「パン焼けたけど、真都起きないなら蓮にあげて｣

康「はい、蓮どうぞ！｣

蓮「ほぁ…！おいしそう〜…｣

翔「熱いからな。バター塗ってあげようか｣

蓮「れん、ひーくんのちょこがいい！｣

翔「え、チョコ？｣

照「おっ、じゃあ俺が塗ってあげる｣

亮「珍しいね、いつもはバターたっぷり塗ってるのに｣

なんともまあ、今日も変わらず平和だな

深澤家の一日はとても騒がしいけど、とても平和です

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