深澤さんちの九人兄弟 (ページ14)

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□五男ページ14

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「照、この後ヒマ？」

照「わり、弟迎えに行く」

「あー今日、照が当番の日？」

照「別に当番とかじゃねえけど…」

大学の友人たちの誘いを断り、授業が終わってすぐに大学を出る。今日はバイトもないし、ジムは朝に行ったからそのまま末っ子の真都のお迎えに行く。

朝はバスだけど、帰りは迎えに行ける時間が不規則だからと小学生の蓮以外の兄貴たちで迎えに行くことになっている

別に当番制とかではなく、その日行ける奴が行くみたいな。バイトがある日は亮平とか、翔太とかに任せてるし、兄貴が早く帰って来れる日は兄貴が行ってくれたり。

「真都くーん、お兄ちゃん来たよ！」

真「ひぃくんっ」

照「真都〜、今日も楽しかったか？」

真「うんっ！おえかきちた！」

照「そうか。じゃあ先生にさようならして？」

真「さようならっ！」

「はい、さようなら」

照「ありがとうございました」

俺を見つけて一直線に走ってきた真都を抱き上げる。4歳になった真都は少しずつ大きくなって重たくなってきた。とは言えまだまだ赤ん坊のようだけど。

真都も蓮も抱っこが好きでよくせがまれるんだよな。俺としては良い筋トレにもなるから全然ウェルカムなんだけど(筋肉バカ)。

照「お？」

家に帰る途中、新しい建物がオープンされたのを見つけた。外装はとてもお洒落で可愛らしいケーキ屋さんみたいで。甘い物好きな俺は吸い込まれるように入っていく。

真都もケーキ屋さんなのが分かったのか目をキラキラさせてショーケースを眺めていた

照「みんなに買って帰るか！真都はどれにする？」

真「ん〜、ん〜っ…」

照「はは、全部美味しそうだから難しいなあ」

真「まい、これにしゅる…！」

照「チーズケーキな？」

真「れんくんもまいとおんなじ！」

照「蓮もチーズ好きだから一緒のね」

真都はどこまでも蓮が好きなのか、同じケーキがいいと言うので蓮と真都にはチーズケーキ。俺は一番大好きなチョコレートケーキ。

他の兄弟たちにも好きそうなものとか、あとは適当に頼んで大きめの箱に入れてもらった

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