深澤さんちの九人兄弟 (ページ12)

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□四男ページ12

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涼「…っよし、｣

出来上がった味噌汁を味見すると出汁の味がしっかりと効いていて、どこか懐かしい味。

母さんが作ってくれた味噌汁の味を引き継ぐのはきっと俺だから、毎朝兄弟たちの朝食を作るのは全く苦ではなかった

大「…おはよ〜」

涼「大介兄さん、おはよう」

大「めっちゃねみ…」

涼「ふふ、今日大会なんだよね」

大「そうそう」

いつもこの時間は夢の中にいる大介兄さんが今日は一番乗り。ダンススクールで講師をしていて、今日は生徒たちの大会なんだそう。昨日の夜、申し訳なさそうにお弁当を頼んできた兄さん。

お弁当の一つや二つ、いつでも作ってあげるよと言って大喜びしていた兄さん、可愛かったな

真「ふえぇ…っ」

辰「…よしよし。まい、泣かないよ〜」

大「まい〜どしたの〜」

辰「久しぶりにぐずぐず。涼太おはよ」

大「おはよう、兄さん。真都、眠いのかな？」

辰「うん、そうかも。昨日、珍しく寝付き悪かったんだよな」

蓮「あ〜、こうちゃん！れんたちいちばんじゃなかったあ」

康「ホンマや！みんなやっぱ早いなあ〜」

蓮「りょたくんおはよお！」

康「おはよう！」

涼「おはよう、二人とも」

珍しく朝からグズグズの真都を抱っこしてあやしている辰哉兄さん。康二と蓮は仲良く手を繋いで挨拶をしてくれた、と思ったら蓮は真都が泣いてるのに気が付いたのかすぐに真都な元に駆け付ける。

本当、お兄ちゃんになったなあと感心。その後もゾロゾロとみんな起きてきて、お兄ちゃんたちに甘やかされて嬉しかったのか真都の機嫌も直ってホッとした

真「んんん〜…」

涼「ほら、真都。バス来たよ」

「おはようございます！真都くん、おはよう〜」

真「…んん…ぉはよ〜ございましゅ…」

涼「じゃあ、よろしくお願いします」

「はい！」

出勤がゆっくりの日は真都がバスに乗り込むのを見送ったあと、俺も家を出る。今日は明日の仕込みもあるから帰るの遅くなりそうで夕飯はカレーを作り置き。帰ったら温めて食べてもらうようにと冷蔵庫にメモを貼っておいた

一番最初に帰ってくるのは、康二と蓮かな…

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