[文スト]俺の妹は成長しない

いちばん ページ2

中也視点


朝だ｡
俺の朝は、一般的に考えると早い｡
現在時刻は朝の４時｡
５時から出勤だが、大体これぐらいの時間で出勤だ｡
眠れない時もあるし、家に帰れないこともある｡
何ヶ月かの出張だってある｡
けれども、心配事しかないのである｡
それは、うちの妹のことだ｡
しっかりしていると言えばしているのだろうが、俺は妹が怪我でもしたら自 殺ものだ｡

貴『ちゅーや、おはよ！お顔洗ってきてね！』

朝から元気な妹が羨ましい｡
しかもいつも俺が起きる頃には起きていて、朝食は作り終わっている｡
因みに、夜ご飯は俺、朝ごはんは妹、と割り振っている｡
たまの休みは、２人で必ず出かける｡
ピクニックとか、遊園地とか｡
雨の日は、家で妹と遊ぶ｡
大体、俺の頭の中は半分以上妹についてしか考えていない｡
会議なんて要点しか聞いていないし、ほぼ毎日俺をからかいに掛けてくる太宰なんて｢あっ、そう、じゃあな｣と一言いって電話をきるくらいだ｡
妹に較べたら世界中の人間がミジンコ、いや、アオミドロやボルボックスだ｡
俺は両親は知らんが、妹は小さな頃から一緒にいた｡
妹を知っているのは紅葉の姐さんだけだ｡
っと、まてまて、もう４時３０分じゃねぇか｡
もう朝飯も食ったし、仕事だ仕事｡

にばん→←せってぃんぐ

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