[実況者]蟹は幼女と暮らしているらしい【レトルト】 (ページ6)

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３６．レモン色のシュシュページ6

視点【キヨ】

ボーッとさっきのことを考えていると、悠は『早苗さん？気分でも悪いのか？』と心配してくる｡
『ううん、大丈夫｡行こう、役場まで手を繋いでいよう』なんて言うと、『はい』とまた言って、手を繋いでくれた｡

..｡o○☆○o。.... ｡o○☆○o｡..

役場の人に転入届を提出すると、転入学通知書を受け取った｡
うん、次は学校だ｡
確か、桜ヶ丘だったな｡

キ『次は車で行くから、一回俺ん家に寄るからな』

貴『はい｡分かりました』

風で髪がなびいて、なんだか邪魔そうだ｡
なんか、ゴムあるかな｡
おっ、あそこにいい感じの雑貨屋発見｡

キ『ちょっち寄り道しようぜ』

貴『キヨさんがいいなら』

そういうので、雑貨屋に入る｡
店内を見回すと、シュシュなどの髪留めが売っているコーナーがあった｡
そこに行って、『何色が好き？』と聞くと、『えっと、ミントとチョコとレモンです』と返ってきた｡

『じゃあ、これだな』と言って、フリルの端の方が白くなっていて、黒い星の飾りのついたシュシュを持って、レジに行く｡
『使うんですか？それ』と言ってくるから、『俺じゃなくて、悠のだよ』と言ってやった｡
そしたら面食らった顔して『え？』なんて言うもんだから、なんだか笑みがこぼれる｡

店内にある椅子に悠を座らせて、自分のカバンからフジが入れ間違えてそのまま返すの忘れてた新品の黒い櫛を取り出して、髪を梳く｡
『なんだ、全然櫛要らねェくらい綺麗じゃんよ』と言えば、悠は『触った時に気持ちがいいかなと思いまして、普段からケアはしてます』といった｡