[実況者]蟹は幼女と暮らしているらしい【レトルト】 (ページ3)

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３３．はじめましてページ3

視点【キヨ】

目の前にいるのは、黒髪ロングの青眼美人｡
ジィッとこちらを見て、お辞儀をしている｡

貴『おはようございます｡はじめまして、悠と言います｡今日は宜しくお願いします』

キ『俺は清川早苗(キヨカワサナエ)、よろしく｡じゃあ、行こうか』

そう言うと、白っぽい灰色のカーディガンにデニム生地のシャツ、黒いスカートの悠ちゃんは、『はい』と言って、リュックを背負って灰色のスニーカーをはいた｡

身長低くね？
俺と何ｃｍ差？俺が１８２ｃｍだから……適当に見積もって６０ｃｍくらい？
本当に娘いるみたいでヤバイわ〜←

貴『なんとお呼びすれば？』

キ『あー、キヨでいいよ｡その方が楽だし｡名前で呼ばれるの好きじゃねェし』

貴『では、キヨさんと｡可愛いと思いますよ？早苗さん』

『気に入りました』なんて言っている悠ちゃんと、エレベーターに乗って、外に出る｡
あっ、そうそう｡

キ『手、繋ごう』

貴『はい｡はぐれると拙いですしね』

案外パッと繋いでくれて拍子抜けした｡
いや、まあ繋いでくれてありがたいけど、なんか、さ？
昨日考えたのがバカ見てェで笑えるわ｡

キ『悠って呼んでいいかな？いやさ、ちゃんづけってのもなんか』

貴『はい｡悠で結構です』

キ『おし｡じゃあ、悠は今何歳？』

他愛のない会話には慣れているし、身にならない会話は得意なほうだ｡
まあ、ショートケーキの話題は出さねェけどさ｡