#陸.諂阿系女子は苦手 ページ7
視点【太宰治】
帰宅途中。
もうすっかり夜に染まり、時計では苦時を示した。
私は「はァ」なんて溜息を零した。
星の輝く夜空を見上げて、再度溜息。
太「…鏡子に、私の想いは伝わらないだろうねェ。きっと、永遠に。幼少からの恋を拗らせるなんて、酷く健気じゃないか」
そんな言葉を吐きつつ、また歩き出す。
こんな恋なんて、凄く無謀なのだよね。
鏡子は、凄く体が弱くて、走ったりなんかしたら大変なことになる。
思えば、この恋は一目惚れなんて言うものからだったのだよね。
◇…◇…◇…◆
私達が10の齢の時、森さんが女の子を連れてきたんだ。
「この子は体が弱いのだけど、退屈だろうから、遊んであげてね」なんて言われて、仕方なく私と中也で遊んだんだ。
一目見た時、少し、息が止まったよ。
因みに、余り勘違いはしないで欲しいのだけど、鏡子は別段飛び抜けた美人さんなわけではなくて、言ってみれば普通の女の子だった。
何方かと言えば、梅子ちゃんや時子ちゃんの方が可愛らしくて綺麗だ。
だけれど、鏡子に一目惚れしてしまったんだ。
顔とか何かよりも、性格が好きで、ズバズバなんでも言って、男に媚び諂わない女の子だったから。
最近と言わず、殆どの子は昔から諂阿系女子だったから。
だから、私は鏡子に惚れたんだと思う。
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作者名:もるな | 作成日時:2017年9月16日 21時