#伍.梅子 ページ6
視点なし
卯「次は鏡子様の鬼だな!」
貴『そうらしいな。では、はじm』
『はじめよう』と言おうとした時、それを遮るような形で、大きく高い、女子らしい声が太宰を呼んだ。
梅「太宰様!今日は梅子の為に来てくれたの?遅いよ、お昼頃には来て?」
太「やァ、梅子ちゃんじゃないか。久し振り」
太宰は苦笑いをしつつ、鏡子の弍人目の妹である梅子に手を振った。
梅子は玄関口より走ってきて、太宰に抱き着いた。
子供たちは「アァ、また…」と言うように、嫌々な顔をして、鏡子の後ろに隠れる。
梅「あら、鏡子姉。いたんだ。ね、太宰様、一緒にお茶しましょうよ。なんだったら、泊まってくれてもいいわ」
太「ごめんね、梅子ちゃん。私は今、鏡子と話していたいし、遊んでいたいんだ。またの機会でいいかな?」
一瞬、梅子はキッと鏡子を睨みつけた。
「残念。じゃあ次はお茶しようね」なんて言って、家の中に入っていった。
貴『良かったのか?大きな魚を逃したと、私は思うのだが?』
鏡子は笑いつつそう言った。
太宰は「でも、今は鏡子との時間を大切にしたいから」と言って、鏡子と子供たちに微笑み掛けた。
貴『矢張り、変な奴だな。よし、でははじめよう』
そう言うと、今まで後ろに隠れていた子供たちも出てきて、また笑顔で「そうですね!やりましょ!」と言った。
「アァ、憎たらしいことこの上ない」なんて声は、誰にも聞こえていないのだから、至極平和である。
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作者名:もるな | 作成日時:2017年9月16日 21時