#拾.勘違いは彼女を傷つける ページ11
視点なし
【私の我儘のせいで、中也と治は構ってやらなければいけないのだろうか。
梅子が嘘をつくはずがない。
梅子も時子も、根はとても良い子だ。
ただ、今は自暴自棄になっているだけ。
それだけなんだ。
治は私との時間を大切にしてくれたが、それは鷗外殿からの命令なのだろうか。
中也はとても優しい。
私の身体を気遣ってくれるし、勿論私との時間を、治と同様に大切にしてくれる。
それが、弐人にとって、負担になっているのだろうか。
いや、そうに違いない。
梅子がそう言ったのだ。
恐らく、時子も同じことを言おうとしたのだろう。
けれど、時子はとてもじゃないが、人にモノを投げつけるような決定的な言い方は出来ないから。
優しすぎる子だから。
だから、梅子に代弁してもらったのだろう。
嗚呼、ごめんよ。
ごめんね。
これ以上、迷惑をかけないように、私は梅子の言う通り、死んでしまうのが壱番なのかも知れないな】
そんなことを古びた分厚い日記帳に書き記して、『嗚呼、もう疲れたな』なんて口からこぼして。
『一層のこと、死んでしまうのも……悪くない』なんて言って、そのまま眠ってしまった。
勘違いは、時に人を滅ぼす。
梅子の嘘。
それが、この勘違いの原因。
鏡子が人を疑える性分ならば、こう言った考えにもならないのだろう。
だが、そうにもいかない性分であるから、鏡子は自分を追い詰める。
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作者名:もるな | 作成日時:2017年9月16日 21時