この家に私の居場所なんてなかった。

〜第三滑走〜 ページ5

ヴィ「...着いたよ。ここが今日のお店だ！」


ユリ「...は？いつもより高そうじゃねぇかよ。」

そこは明らかに高級そうで、コース料理とか出てき

そうな立派なお店だった。

勇利「僕達凄くラフな格好してるのに...大丈夫な
の...？」

ヴィ「心配はいらないよ。こんな見た目してる店だけど、中は俺たちみたいな人沢山いるからね」




それに...とパーパは付け加え、今日は大事な話があ

るんだと言った。

そう言ったパーパの顔はいつもの家で見せる顔とは

全然違って、例えるならコーチをしている時の様な

とても引き締まった顔をしていた。





勇利「!!...ヴィ、ヴィクトル、あの事...話すの…？」


マーマは何か察したような、驚いたような顔になっ

た。ユーラチカと私は何のことかサッパリ分かってない。

2人でキョトンとした顔をしていたら、マーマは私を

抱きしめたんだ。



勇利「A、後から言われることはAにとって
凄く辛い話になるかもしれない。でもヴィクトルも
僕もAを嫌っている訳じゃないからね...？」



そう言ったマーマの顔は少し泣きそうで、それ程の

辛い話なんだろうと思った。

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