この家に私の居場所なんてなかった。

〜第十滑走〜 ページ12

ヴィクトルside

さっきユリオから電話があった。内容はAがヒー

トを起こしたことだった。

そろそろ前のヒートから3ヶ月経つと思っていたが、

まさか今日だったとは...。



折角観光しようと思って１週間の休暇を貰っていた

んたけどな...。






Aとユリオが店から出ていった後に、俺は勇利に

「ヴィクトルはいつも言葉が足りないんだよ！」と

怒られてしまった。




まぁ、この話をしてあの反応を返されることは想定

内だよ。流石にヒートがくることは想定外だったけ

ど…。


Aが落ち着いたらロシアに帰ってきちんと話をし

よう。







俺が「そろそろ俺たちも出ようか。」と言ったら、

少々ご立腹な様子の勇利も「そうだね。」と言って

席を立った。



Aは大丈夫かな...？


まぁユリオが居るから大丈夫か！←

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