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Ren side
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「んーっ、!」
目「んー やだよね 、」
足首についてる 点滴を取ってって 、
お願いしてくる Aちゃん。
手の血管を 少し休ませるために、
今日は 足らしいんだけど、
それが すごい、嫌みたい。
「ん〜、!」
目「ごめんね 、俺 とってあげれないよ、」
生「こーらA 、
目黒くん 困ってるから」
「まだ 目黒くんが 優しいから
甘えてんだな〜」って、
生田先生が 、助け舟を 出してくれる。
まぁ たしかに 、
これが 岩本くんとかなら
できませんって 、速攻 言われそう。
生「そんな顔しても、だめです 笑
もう少しだから 我慢して?」
目の前に 座る俺には 目も暮れず、
俺の後ろにいる 生田先生の顔を
うるうるした 目で、
じーっと見つめる Aちゃん 。
生田先生、つよいわ 。
俺 、この顔で 見られたら、
絶対 むりだもん 。
目「Aちゃん、散歩でもいく ?
俺で よかったらだけど」
だんだん 足に伸びてく手を
さりげなく握って 、
気を逸らそうと、提案してみたら、
「...ん 、」
目「ほんと ?じゃあ いこ、」
ぷくーっと 不貞腐れた顔のまま 、
こくんと頷いた 。
生「いってらっしゃーい!」
Aちゃんを 車椅子に移動させて 、
生田先生に手を振って、出発する 。
まだ 体力は戻ってないけど 、
熱はもう ほとんどない Aちゃん 。
次の 血液検査の結果が良ければ 、
退院できるんだけど、
まだ 内緒にしといてって、
みんなに 言われてる。
目「ほら Aちゃん 、
今日 、めっちゃ 天気いいでしょ?」
弱ったAちゃんの体には 、
寒い季節の 乾燥した風は、喘息の敵。
だから 散歩と言っても 、
病院の ロビーに
出てきただけなんだけど、
Aちゃんは 、嬉しそうに
窓の外の景色を 見つめてる。
..かと思えば、そっちを向いたまま
口を ぱくぱく。
目「ん ?Aちゃん、なーに ?」
前に回って 、顔を 覗き込むと 、
「(おうち...)」
目「そうだね 、早く帰りたいね」
俺の方に 視線を移した
Aちゃんと 、目が合った 。
目「早く 元気になって 、おうち帰ろうね ?」
「(ん、)」
しっかりと 頷いたAちゃんに、
俺も 頷き返して 、
そっと 頭を撫でた 。
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ところてん - 心がほっこりした!こんな優しいお兄ちゃん達がいたら良いなと思った! (2022年4月18日 16時) (レス) @page41 id: 357c2b6fe5 (このIDを非表示/違反報告)
もぷこ(プロフ) - 初めまして!パスワード教えて頂きたいです。宜しくお願い致します。 (2021年3月10日 21時) (レス) id: 837879fbcf (このIDを非表示/違反報告)
mikarin(プロフ) - 初めまして!パスワード教えて欲しいです!よろしくお願いします! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 159fbcf93b (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - jさん» 嬉しいコメントありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします^ ^ (2021年3月10日 17時) (レス) id: 1b957a7a62 (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - このお話、大好きです。続き楽しみにしてます! (2021年2月25日 10時) (レス) id: 58dabea572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るん | 作成日時:2021年1月17日 1時