第54話 蠱惑 ページ10
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談話室に残された虎杖と伏黒、そしてすやすやと眠るA
「...俺、部屋戻る」
「待て待て待てここに居ろ。釘崎が帰ってきたら俺死ぬ。事件性が高すぎる」
「別に俺がいても変わんねぇよ」
「変わるよ!!」
ったく、と言葉を吐きながらもソファーに座り直す伏黒
「ってか部屋連れてけって言われても勝手に入れねぇよな...」
「釘崎が戻るまで待つしかねぇだろ。あいつ今風呂だろ?」
「そっか」
腕の中で無垢な表情をして眠り続けるA
ぼーっとテレビを観ていた虎杖が伏黒に声をかける
「...すまんけど俺の部屋行って上着取ってきてくれねぇ?」
「いいけど...さっきここに居ろって」
「俺パンダ先輩みたいに毛皮ねぇからさ」
「あったら困るけどな...行ってくる」
「助かる」
スリッパを摩って虎杖の部屋に向かう伏黒
後ろ姿を見送って、Aに視線を落とす
普段はまじまじと見ることの無い彼女の顔
いけないとは頭の端で思っていても、どうしても目がいってしまうくらいには綺麗な顔だった
プラチナブロンドの髪が蛍光灯に照らされてキラキラと輝いていて
閉じ合わされた同じ色のまつ毛もくるんと上を向いている
それが影を落とす肌は、降ったばかりの雪のようにふわふわとしていて
神が丁寧に丁寧に作ったんだろうな、なんてことを考える
首元に見える痛々しい包帯とは全くお似合いではない
危なっかしい彼女の明日を祈るように、顔にかかったひと房の髪を払う
ぱらぱらと光を反射しながら落ちていく銀の糸
そして顕になった真っ白な額
少しだけ、非日常なその展開にあてられて
彼女の無防備な額に口を近づける
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RENKA - 初コメ失礼します!めっちゃ面白すぎて最初から一気に見てしまいました!夢主ちゃんの性格とか魅力的でキャラとの絡みとかもすごく面白くて最高です!!これからも応援しています!更新頑張ってください!! (2022年12月12日 11時) (レス) @page22 id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
ハアザミ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 応援の言葉ありがとうございます。大変申し訳ないのですが、オチはまだ決めておりません。現時点では恐らく虎杖になるかと思います...(本誌の流れによっては変えるので断言できませんが)。ご期待に添えず申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いします...! (2022年6月29日 20時) (レス) id: f27e40e240 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年6月29日 16時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハアザミ | 作成日時:2022年3月14日 2時