とある大型犬とそのマスター (ページ34)

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MH side

「うぅ〜……どうしよぉ…これでいいのかなぁ」

「ねぇミンギュ、リビングのソファ占領しないでよ」

久しぶりの1日中オフの日

僕とミンギュ以外のメンバーはみんな外出中

ということで今リビングには僕とミンギュふたりっきり

特にすることもなく

ミンギュを観察してたけど

さっきからずっとメッセージを打ったと思えば消して、

打ったと思えば消して

ずっとこの繰り返し

身長180超え筋骨隆々な大人がソファに寝っ転がりながらそんなことをしてるから

僕はお前は乙女かよ！って言いそうになった

(今はもう正午ぐらいだけど朝からやってる)

もうミンギュを除いた僕たちの間では、共通理解となって来たAさん

今ミンギュがメッセージを送ろうとしている相手もその人だろう

僕とジュニヒョンは外出していたからあとから知った話だけど

約1ヶ月前にあったオフの日には訳あってAさんはうちに来たらしいしね

とりあえずミンギュをソファーにしっかりと座らせ僕はその隣に座る

僕は見たかった映画があったからそれを見ることにした

ーーーー

結論、映画は集中できなかった

なぜなら僕が一生懸命映画を見るから静かにしてという雰囲気を出しても

隣のメッセージを打つことに必死になっているやつには伝わらなかったから

映画中も何度かチラリとミンギュのスマホを見てみたが

簡潔にいうと今度の日曜日Aさんとお会いしたいらしい

それを何度も何度もまわりくどい感じで打ち直している

途中笑いそうになったものは

ミンギュ今度の日曜日はとても綺麗な晴天となるそうだよ

じゃあ!一緒にあいませんか?

へぇ〜今度のオフの日は晴れるのかとか思ってみていたら突然じゃあ！一緒にあいませんか？って…

文の前後が微妙に繋がっていない

そしてこのような文をずっと打ったり消したり繰り返している

しょうがない僕が1役買ってあげようかな

そう考えた僕は

ミンギュがスマホを置いて、どこかへ行った隙に
ミンギュのスマホをとり

打っておいた

ミンギュ今度の日曜日会空いてませんか?

とね！

満足した僕は再生中だった映画を止めて

１人自室へ戻ることにした

戻る途中誰かが僕の名前を呼んた気がしたけど

まぁ気の所為だったということでㅎㅎ

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