とある大型犬とそのマスター (ページ21)

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「ねぇお姉さん、このアイスめっちゃ美味しい！」

「あ～良かったですぅ…」

もうすっかり日が暮れ、真っ暗な公園に

ギコギコと錆びた金属特有の音を奏でるブランコの上で

今私は推しと、推しの隣で某アイスを食べています

ちなみに味は定番のチョココーヒー味なのだが

彼(ミンギュ)にとって

この味付けは珍しいらしく一生懸命少し食べにくいアイスをチュウチュウ吸っています

そんな彼を横目で眺めては~~微笑む~~ニヤける私

「こここれは…公園デートか?!」

今この瞬間が現実とは思えなくて自分の都合のよいように解釈をしてしまう

しかし夢のような時間は一瞬で消え去る

現実は想像よりも上手くいかないものだ

「ミンギュヤ〜ヒョンにも一口ちょうだい」

そういえばもうひとりいたんだった

今この状況傍から見てみると

特に帰ろうとせずアイスをチュウチュウ必死に吸いながら食べている男性2人と

顔はニヤけたりこわばりつつ、アイスを食べる女性(私)

なんでこんなことになったのか

それは遡ること１時間前

ちょうど私がコンビニでのお会計を終えた辺りでのこと

喧嘩を売られたと思ってとある男性にキレ返していたら

まさかの相手は自分が大好きなアイドルグループの内の1人で

もしや私…やらかした？と気づいたときにはもう逃げようにも逃げれないことになっていた

その後肩を叩かれたあと

「事情聴取デス〜！！」

と言って、どうやって知ったんだと思うような日本語を使われ、

手を引いて連れてこられたのが今私がいるごくごく一般的な公園だった

そこで事情聴取という体で色々話をするはめとなった(？)

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