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変な絵のTシャツによれよれスラックス
極めつけはボッサボサの髪
すっぴんで出歩くのは嫌だったので大きめのサイズのマスクをつけた
普段だったらこんな格好で外には出ないが
明日のライブのため、いやSEVENTEENのためだったら痛くも痒くもない…たぶん
ホテルを出て少し歩くとコンビニ発見
電池売ってるかな〜と思いながらいざ入店
いらっしゃいませ〜と気だるさを隠しきれていない店員さんの声を聞き流しつつ
とりあえずレジから遠い、飲み物が並んでいるコーナーまで進む
店内はクーラーで冷やされた空気で満たされていた
しばらく店内をうろうろしていると目的の単4電池を見つけた
ついでに2本で1セットとなっている有名なアイスも買う(2個)
エナには…あげずに1人で全て食べる予定だ
他にも良さげなものはないかな〜と店内をまわっていると
再びいらっしゃいませ〜と店員さんの声が聞こえてきた
どんな人が入ってきたのか少しだけ気になった
ひょこっと商品棚の空いた隙間から入口近くを覗くと
マスクをつけて帽子を深く被ったとても背の高い男性2人組だった
「片方はミンギュぐらいの身長かな…」
私にとって背の高い男性となるとまずミンギュが出てくる
また何かと比べるとき推しとの共通点を探してしまうのはもう直せない癖だと思う
「胸板も結構厚いんだな…」
帽子から覗く髪は黒色で
「ミンギュも今ちょうど黒髪だったよな」
「アノ…なに見てマスカ?」
こうして男性を観察していたら突如背後から
カタコトな日本語が聞こえてきた
流石に凝視しすぎた?…不審者だと思われたらまずい
ギギギと音がなりそうな動きで後ろへ振り向くとそこにはさっきミンギュ似の人の隣にいた人だった
被っているバケットハットから覗く髪は金髪
顔の大部分が帽子やらマスクやらで覆われていてもわかる
「イケメンだ…」
どうせ相手は韓国語なんてわからないだろうと思い韓国語でイケメンだ…と呟いてみたら
「おい…やっぱりサセンか?」
と突然流暢な韓国語が目の前の男性から聞こえてきた
サセン…いや私サセンではない!!
ただかっこ良さげな人がいたから観察していただけなのに((
サセン扱いされるなんて
段々目の前のこいつに腹がたってきた
だから言ってやった
ってね
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作者名:ayuyu | 作成日時:2023年1月11日 12時