とある大型犬とそのマスター

プロローグ ページ1

DN side

ッパシャッ!パシャ!パシャパシャ!



『キャ〜!!!』




ジョンハナァー!!こっち向いて!!
かっこよすぎるって…
オッパァァ！！サランヘヨーー！！
スニョア〜!!!ご飯食べた〜?


チャナ〜!!ピースして!!




眩しすぎるカメラのフラッシュに、男女問わず聞こえてくる歓声



音楽番組での収録を終えて放送局を出ると僕たちのファンであるCaratのみんながお出迎えしてくれる



大きな歓声の中、自分を呼ぶ声がすると聞こえてきた方向に手をふる



暑い日も寒い日も僕たちを待ってくれるファンが居てくれて、僕たちはなんて幸せものなんだろう



そんな中、隣で一緒に歩いていたミンギュヒョンがそわそわしだした


本当は見えないはずのしっぽがブンブン揺れているように見える




なぜそわそわしだしたかって？


理由はわかりきっている


今日もあの子を探しているんだ



いつも、艶のあるサラサラな黒髪を１つにまとめて


最前列で一眼レフを構え


一心不乱に僕たちを撮っているあの子を




おっ！やっと人混みの中から見つけられたみたい



でも、ミンギュヒョンがカメラの前を占領するからヌナ、困ってるよㅎㅎ





「やぁ!!キムミンギュ!どけ!ハニさん撮れん!!」



「え!!やだ!ヌナは俺のペンでしょ?!俺だけを撮ってよ!」




2人は美男美女なのに…喋ると残念感が…




そして、この2人はアイドルとそのファンというよくある関係なはずなのに



なぜこんなにも仲が良いのか…



その理由を解明するためにも、、

ミンギュヒョンとヌナの今まででも振り返ってみましょうか

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