SixDays (ページ7)

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Summervacation　(青　×　黒) ページ7

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社長が俺達にくれた1週間の夏休み。
メンバーで話し合った結果、沖縄旅行に行く事になった。

『沖縄と言えばやっぱ海でしょ！』

『サーターアンダギー、ゴーヤチャンプルー、紅芋タルト･･･』

『慎太郎だけ食いもんばっか･･･』

休みの日もいつも通りの俺達で。
そんな空間が俺には心地良い。

その日の夜、沖縄で有名な老舗旅館に泊まり、
6人で布団を並べて寝る。

遊び疲れたジェシーや慎太郎はすぐに眠りについたのに対し、ほとんどお土産屋さんを見て回っただけの俺は、中々眠りにつく事が出来ず。

そしてどうやら俺以外にも起きているメンバーが1人だけいた。

「樹はまだ寝ないの？珍しいね。
すぐに爆睡するかと思ったのに。」

『いやだってさ、まだ22時だべ？
皆寝るの早過ぎだから。』

皆の寝つきが早過ぎて、
自分達だけ取り残されてる気分になる。

『ねえそっち行って良い？』

「いや自分の布団で寝なよ。」

『だって俺1番端っこだし寂しいんだもん。』

これがグループ内でまとめ役を担う彼の発言とは思えない。

いつもの彼じゃないみたい。

そして結局、俺が拒否しても布団に入ってきて。身を寄せ合うようにして眠りに･･･つけるわけもなく。

『北斗めっちゃ良い匂いする。』

「さっき風呂入ったからね。」

『そういうんじゃなくて、俺北斗の匂い好きなんだよ。』

首元に顔を埋められて、抱き枕のように抱き締められながら互いの体温を感じて。

くすぐったいけど悪くないかもなんて思ってしまった。

『ねぇ、ダメ？』

「何が？」

『･･･キス、したい。』

「でも皆いるし･･･」

『そんなすぐ起きないって。』

「でも･･･っ、んっ･･･」

俺の返事を待たずに唇を重ねてきた。
最初は触れるだけのキスだったのが、
徐々に深くなっていって。

「んん･･･樹･･･」

『やば。めっちゃ興奮する。』

この状況を楽しんでいる樹は、
"もういっその事皆に聞かせちゃおっか"なんてとんでもない事を言い始めて。

『ねえ昨日変な声聞こえなかった？』

『うん。あれ何だったんだろうね。』

『実は昨日ね、俺とほく･･･』

「気のせいだよ、気のせい気のせい。」

危うく言いかけようとする樹の口を塞いだ。
樹、後で覚えとけよ。