SixDays (ページ5)

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証明　(青　×　桃) ページ5

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今日は早く帰ってくるから。
そう約束したのに、生徒会の仕事が長引いてしまい、家に着いた頃にはもう18時を回っていた。

灯り1つない家に違和感を感じながら
リビングへと歩き進めていく。

電気のスイッチを押し、ようやく部屋が明るくなったけれど、居るはずの彼の姿が見当たらない。

ふとリビングのカーテン辺りに目を移すと
うっすらと見えた彼の姿。

「ちょ、何やってんの！？」

『ふへへ、おかえり樹。遅かったね･･･』

カッターシャツは真っ赤に染まり、
彼の周辺は既に血の海状態。
傍らには血のついたナイフが転がっていた。

「何やってたの。何でこんな･･･」

『早く帰ってくるって嘘じゃん。
ずっと待ってたのに。もう俺の事嫌いになっちゃった？』

彼の目からは大量の涙がポロポロと溢れて
今にも儚く消えてしまいそうで。

「お願い。もうこんな事しないで？
俺の事で自分傷付けるのはやめて？」

そう言って彼を抱き締めれば、
自分が身につけている白いシャツも
あっという間に血だらけになって。
だけど今はそんなのどうでも良くて。

『もし浮気なんかしたら樹の事･･･』

何かを言いかけようとする彼の口を
キスで塞いだ。

「俺には大我だけだから。」

彼の目を真っ直ぐに見つめながらそう言えば、
満足そうに笑う。

彼は可愛い。世界中の誰よりも1番。
可愛くて綺麗で、何より魅力的で。

『本当に好きなら証明してみせてよ。
ねえ、樹･･･』

鋭く尖った刃物を向けられても
俺は何故か笑ってたんだ。