SixDays (ページ28)

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魔法のジュース　(黒　×　桃) ページ28

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ピーチ味と書かれたピンク色のジュース。
興味本位で飲んでみたら、まあ美味しくて。
全部飲み干した。

『もしかして京本それ全部飲んだの？』

「飲んだけど。」

彼が凄く怪訝(けげん)そうな顔をするから
もう1度そのボトルをよく見てみたら、

"※一気に飲まないで下さい。適量を守ってお飲みください。"と書かれていた。

だってそんな手の届く場所に置いてたら、
何も警戒せずに飲んじゃうでしょ。

「北斗、これ何のジュース？」

恐らく彼は何か知ってる。
でも、彼に尋ねても言葉を濁されてちゃんと答えてくれない。

そしてなぜか、身体がじんわりと熱くなってきた。

クーラーが効いた部屋なのにとにかく暑い。
あのジュースを飲んでから何かおかしい。

「ねえ、北斗暑い･･･」

『クーラー付けてんじゃん。』

「そう、だけど･･･北斗何か知ってんでしょ？」

一瞬だけ彼の口角が上がったのを見逃さなかった。