頼りない天使…2 (ページ2)

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世界で一番ページ2

Aが泣いている

でもどうしていいかわからず

僕はただ
泣いてるAに

「ごめんね。ごめんね」

「Aごめんね」

謝り続けた

しばらくして
落ち着きはじめたAが

「取り乱しちゃった……それからなんだ。人に触られるの嫌になったのは」

「ごめんね。嫌な事思い出させて。まさかこんな辛い事があったなんて知らなくて。ごめんね」

「なんでグクが謝るの？でも普通はこんな経験ないよね。なんか暗くなっちゃったね」

シーン……と静まり返る

それを突き破るような
声で

「あっ。その日に初めて見たんだよ。グクを」

「悪夢みたいな時間がやっと過ぎて。
リビングのソファで横になってただ呆然とテレビを眺めてたら防弾少年団が映って…」

「センターで歌って踊ってるグクが天使にみえてね、何もかも忘れさせてくれたの。不思議だね」

「前に話してた…毛布被って見た日って…」

「そうだよあの日だよ。あの日グクをテレビで見なかったら私…いなかったかも。ありがとうねグク」

「僕は何もしてないよ。ただ歌って踊ってただけだし」

「みんなグクの歌って踊ってる姿を見て元気をもうんだよ」

「そうなんだ。じゃあもっと歌もダンスも頑張るよ。この世界から悲しい思いをしてる人がいなくなっちゃうくらい。みんなが幸せな気持ちになれるように」

「グクなら出来るよ。私が保証する」

「ありがとう。あーでもねーこれだけは言わせて？
僕が1番幸せにしたいと思ってる人はAだからね」

「僕がAを世界で一番幸せにしてあげる」