十話 ページ10
『すみません、わざわざ…ありがとうございます』
家まで送ってもらい、迷惑を掛けていないだろうか。杏ちゃんも気遣いでしてくれているだけかもしれないが、一応この2人には迷惑を掛けない様にしたい。
2人共を見送った後、家の中へと脚を踏み入れる。
次の日、いつも通りの時間に家を出て学校に登校するが、学校に着くと別クラスなのに杏ちゃんと青柳くんが私達のクラスに顔を出している。
東雲くんに用があるのかな…？
『あ、杏ちゃん、青柳くん…おはようございます！』
「Aちゃんおはよう！」
「Aか、おはよう」
『2人してどうしたんですか？』
「いや、彰人を呼ぼうと思ってたんだけど…今度体育祭があって、クラスの女子に囲まれてるんだよね…」
「彰人は人気者だな…流石だ」
なるほど、でも私が呼ぶのは迷惑だしな…だからといって別クラスの子を教室に入れるのも禁止されてるし…
『あの、呼んできましょうか？』
「え、いいの？」
『はい、多分2人が呼んでるって言えば来てくれると思いますし』
そう言い残して教室の中へと向かう。私はあえて東雲くんの席の前を通ってさり気なく周りの人達に挨拶をするかのように『おはようございます』とにこりと笑って見せた。
皆がおはようと返してくれる中、東雲くんは特に何も話さない。それはいいとして、その流れで私は東雲くんに廊下で2人が呼んでいる事を話すと周りの皆に一言抜けると伝え廊下へと小走りで向かった。
席に座ると前の席の女の子が「いつの間に東雲くんと仲良くなったの？」と聞いてきたが、仲良くなったとはまた違う関係である。杏ちゃんやこはねちゃんは友達と呼んでも良いはずだが、東雲くんと青柳くんはまた別かもしれない。
『別クラスの子に呼ばれてたから声掛けただけなの』
「なるほど！あ、Aさんって2年生の天馬先輩と神代先輩って知ってる？」
『天馬先輩なら知ってるけど…』
「そうなんだ！司先輩ってカッコイイよね〜、特に神代先輩はイケメンって有名だよ！」
この子凄いイケメン情報に詳しいな、東雲くんの事も教えてくれたし。
…にしても、天馬先輩か、あの先輩声が大きいイメージしかないんだけどなぁ
で！だから何！？やっぱり最近の女子高生ってイケメンと付き合いたい的な夢があるのかな？もちろん、多少顔は求めるけど！そこまで必要かって言われるもそうでも無い気が……って何考えてるんだろ。
『そっか、会えるといいなぁ』
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
