五十話 ページ50
土曜日の朝6時半。ライブ会場現地。
少し肌寒いが、室内な為そこまで寒さを気にすることもない。6時からここに来ており、結構前の場所で色んなアーティストの歌を聞く、普通とは何かが違う魂が籠った歌、そんな感覚に陥るしかほか無い程いい演奏ばかりだ。
次ステージに出てきたのは見覚えのある四人。こはねちゃん、杏ちゃん、彰人くん、冬弥くん。普段見る姿とはひと味違う、そんなオーラを纏っていた。
こはねちゃんの合図で曲が始まり、一人ずつ歌い出す。ハモリが綺麗な上に力が籠っていたり、ソロパートでも個人の良さを引き出させるような歌い方をしていたり。
とにかく全てが力強かった。曲の合間で彰人くんと目が合い吃驚していると、彰人くんは少しだけ此方を向いて笑いかけた。
『ライブお疲れ様！皆とてもカッコよかったよ！』
「Aちゃん、急なのに来てくれてありがと！今日は凄く楽しく歌えたし、練習した甲斐があったな〜って思えた」
「俺も白石と同感だ。今回のライブはとても良かったと自分達でも思うくらいだった」
「うんっ、皆頑張ったからそう思えるんだと思う！私も凄く楽しかった」
「まぁ、今回は今年で1番いいほうだろ。Aもわざわざ来てくれたんだな」
『彰人くんが絶対来いって言うから来ました』
「えー、彰人そうなの〜？素直じゃないんだから」
「は？……ったく、早く帰るぞ。」
帰り道、皆バラバラになった時に彰人くんに話しかけられた。きっと何か言われるんだろうな、と思いながらも私は足を止める。
「一言多い」
『だって事実を言っただけです！』
「何があってもアイツらの前だけでは言うな！特に杏の前では辞めろ、絵名も暁山も同じな」
『えっ…じゃあ私以外の人には言ってないんですか？』
「……は？」
『いや昨日彰人くんが帰った後絵名さんに、言われたんですよ。“彰人あんなこと言うんだ、Aちゃんにだけかもね“みたいな事』
「絵名……、アイツ余計な事言いやがった。」
…でも、認めるんだ。どうしよ、何か私だけ気にしてみたいで自意識過剰みたいじゃん！変な考え方やめよう、なんで口に出しちゃったんだろ…
「まぁ、お前以外には言ってねぇよ」
『……そ、そうなんですね』
「だって呼べる奴ら居ねぇし」
ですよね……。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大変遅くなってしまい申し訳ありません、こんな低頻度の投稿となりますが続編を作らせて頂きます！良けれ見てくださると幸いです、ではまた続編で！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロセカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
