四十六話 ページ46
放課後、あれから先生には事情を詳しく説明すると理解してくれたらしく、あの人達の処分も考えるとの事だった。確かに先輩2人まで動くとだいぶ話が変わってくるものだ。
私は階段をおり、靴を履き替えて校門を出ると司先輩の妹さんらしき人が校門の前で立っている。
……え、ギャルだ。ギャルじゃん。怖いって
私は少し緊張しながらもその司先輩の妹さんらしき人物に声を掛けた。
『あ、あの…天馬司先輩の妹さんですか？』
「えっ、はい！もしかしてお兄ちゃんが話してたAさんですか？」
『あ、は、はい！AAです、いつもお世話になってます…？』
「こちらこそ！いつもお兄ちゃんがAさんの話し沢山してくれてどんな人なのかな〜ってずっと思ってたんです！」
全然ギャルじゃない！ただただ良い子だ……
私は司先輩の妹さんとお話をするため近くのカフェに立ち寄った。妹さん、咲希さんは昔体が弱かったらしくずっと病院生活をしていたとの事、その時に励ましてくれたのが司先輩だと言っていた。
咲希さんの話を聞いて、司先輩は本当はとても優しい人で妹思いな先輩だということが改めて知れた気がする。
「ところで、Aさんってお兄ちゃんの彼女だったりしますか！？」
『え！？ち、違いますよ！そんな司先輩の彼女なんて逆に失礼です！』
「そんな事ないですよ！お兄ちゃん、Aさんの事大好きみたいです、話を聞いていてもAさんの事大切に思ってるんだなーって感じますよっ！」
『で、でも彼女ではないですっ！』
とても良い人だが、もしかしたら妹さんの方もブラコンなのかもしれない。私は全力で否定をするが咲希さんは目を輝かせている、違う！彼女なんかでは無いのに、逆にそんな事になったら神高の女子に何されるかたまったもんじゃない。
『司先輩とは本当に普通の先輩と後輩です！』
「そうですか……アタシ思い込みしちゃってごめんなさい！」
『え、え！？大丈夫ですよ！』
「…良かったぁ、あ、Aさん！タピオカって好きですか？アタシ最近良く飲んでるんですけど」
『タピオカ…飲んだ事ないんですよね』
「じゃあ今から飲みに行きませんか？アタシ良いお店知ってますよ！」
『…いいんですか？』
「はいっ！Aさんが良かったら一緒に行きましょう〜！」
『行きます！』
咲希さんにそういうと彼女は私の手を軽く引き案内してくれる。その手は司先輩と同じくらい暖かく優しかった。
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
