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四十五話 ページ45

校舎裏に向かうと、横倒れている先程の男子達が居た。女子達も怯えている様子でその場に立ち尽くすことしか出来なくなっている。


「うっわぁ…あの2人怒らせるとああなるんだ…」

『瑞希知ってて呼んだんじゃ……』

「流石にここまでとは…」


私達の声が聞こえたのか彰人くんと類先輩は此方に振り返る。私の元へ駆け寄ってき大丈夫だったかとか色々聞かれたが、自分は大丈夫という事とわざわざ駆け付けてきてくれた事に関して感謝の気持ちを伝えた。


「Aくんが無事そうで何よりだね、勿論あの人達の骨は折って無いから安心して大丈夫だよ」

「神代センパイに止められたんだよ、流石に折るのはやめろって」

「そこまでしてしまうと僕達が加害者になってしまうからね」


彰人くん案外怖い事考えてんだなぁ…


すると瑞希は怯えている女子達の元へ歩み寄り、先程撮っていたと思われる動画を再生した。それを見せながら「次Aに手を出したりでもしたら、これ先生に見せて退学させるから」といつもの瑞希から想像もできないような声で言った。


『えっと、2人は怪我とか大丈夫ですか?』

「僕は大丈夫だけど…東雲くんは?」

「オレも大丈夫だ、少し殴られただけでどうって事ねぇよ」

「彰人、そのまま放置しておくのは良くない。早く保健室に行って治療しよう」

「は?……ちょ、冬弥!引っ張んな…!」


冬弥くんは彰人くんの怪我を治すべく彼を引っ張り保健室へと向かった。類先輩も万が一の為彼等に着いていき治療をしてもらう事にしたらしい。


「A!先程も言ったが無理はするなよ!何かあればオレもだが、あの3人もきっと力になってくれるはずだ!皆、Aの味方だからなっ!」

『…司先輩、ありがとうございます!』

「あー…良い所ホントごめんねー?とりあえず、今後Aにはあんな事起きないと思うから安心して!もしあったとしでもすぐ無くなるようボクが裏から手を回しておくよ!」


瑞希は凄いな……怖いし……


『うん、瑞希もありがとう』

「どーいたしまして!よしっ、じゃあ皆授業に戻ろっか!」


瑞希がそう言うと共に、授業終了のチャイムが鳴る。冬弥くん以外、皆無言で抜け出してきたり元々サボっていた人達が居る為次の授業前に怒られる事は確定だった。


『…事情話せばわかってくれるかな』

「事情を話せば先生だって納得してくれるだろう!」

「だよねー?多分怒られるとは思うけど、とりあえず戻ろっか!」


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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません!そう仰って頂けてとても嬉しいです!いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……! (4月13日 17時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い!いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか? (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません!少しずつですが、更新させて頂きます! (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます!お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます! (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年7月19日 2時

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