四十三話 ページ43
…予想してた事が当たってしまった
「って事で、みんな宜しくねっ」
話をするだけでわざわざ移動するなんて怪しかったんだ。着いて行った結果、校舎裏なんて果たし状渡された時くらいしか行く事がない場所。
そして逃げようとしたら神高の男子何人かに止められて今囲われてる。着いてこなければ良かった、簡単に人って嘘をつくし信用してはいけないんだった。
『…もう戻ってもいいですか？そろそろ授業始まるんですけど』
「冗談言うなよ、お前転校してきて人気だからって調子乗ってるらしいじゃねぇか。」
その男子の後ろで笑って動画を撮影している先程の女子3人。
何が楽しいんだか。私は彼等を睨みつけるとその瞬間校舎裏にパシンっと痛々しい音が響いた。
嗚呼、頬を叩かれたんだ。
正直泣きそうになる程痛い、年頃の男子。しかも男子高校生にもなると力が強い男子なんて山ほどいる。普通の女子では勝てない。泣きそうになっている私を見て煽ってくる男子に嘲笑っている女子。
殴りたいけど…けど、私が勝てるわけが無い。こちらから手を出してしまえば殴られたと被害者面されて終わるだけ。
『そんなに人が痛がっている姿見るのって面白い？性格から歪んでんじゃ、直しようがないね。馬鹿みたい』
あえて逆鱗に触れる言葉を発する。それくらいでしか対抗出来ないから。
するとそれにキレた男子達が一斉に私に向かって拳を振り下ろしてきた。
避けようにも良けれない。私はそれを食らうしかなかった。
チャイムの音が遠くに聞こえる。もう授業が始まってしまった。それでも殴り蹴りを辞めない男子達。そろそろ限界かもしれない。私が意識を飛ばしそうになった時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あ〜あ、女の子1人相手に男子数人が何やってるわけ？楽しそうな事してるけどさ…流石にダサいと思うなぁ、ボクは」
『…み、ずき？』
横たわる私の近くに歩み寄ってきて手を差し伸べてくれる瑞希。私は彼女の手を取り身体を起こす。
「大丈夫？とりあえず、保健室行こっか。後は皆に任せとけばいいからさ」
『みんな…？』
「じゃあ！皆後はよろしく〜！ごめんねぇ、授業中に呼び出しちゃって」
「ったく、しょうがねぇな。言っとくけど、手加減しねぇぞお前ら」
「とりあえずここは僕達に任せたまえ、Aくん。瑞希も、彼女をよろしくね」
「うん！任せといて！」
…え、え？なんで彰人くんと類先輩が居るわけ！？
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
