四十一話 ページ41
「A、嬉しそうだな」
席に座っている私の所までわざわざ足を運んでくれた彼。
『えっ！東雲くん……じゃなかった、彰人くん』
「……その手に持ってるのって、明日のライブのやつか？」
『うん、杏ちゃんから是非来てくれって言われたので』
「つーか、今さっき渡されたんだろ？急に来れんのかよ」
『用事があっても絶対行きます！だって、彰人くんも出るんですよねステージに立って歌ってる彰人くん達を見たいじゃないですか』
……何か凄い可愛い子が言ってそうな事言っちゃったけど、まぁ事実だしいっか。
「…そーかよ。来る途中に迷わなきゃいいな、この間みたいに」
『別にあの時は迷ってません！たまたま彰人くんがあの場に居たから案内してもらったんです！』
方向音痴だとかなんだか言われてあの時しっかりと否定しなかったのが悪かった。とりあえずそれは置いておいて、明日はあの4人のライブを見ておかなければ。多分4人だけが出る訳では無いはず、他の人達も沢山出るのだろう。
『彰人くん達って出番何時なんですか？』
「あー、確か中盤あたり。つっても今回のライブ結構朝早いからな、6時には起きとくのが良いかもしれねぇぞ」
『6時！？案外早いんですね…』
「まぁな、だいたいそんなもんだろ」
明日の6時、しかもライブ。お洒落もだけど動きやすい格好をして行かなければ。瑞希ばかりに頼っていられない、こういう時くらいは自分で何とかするものだ。
『明日楽しみにしてますねっ！頑張って下さい』
「……ん、絶対来いよ」
少し恥ずかしそうに視線を逸らす彰人くん。何時も言われてそうなのに案外言われ慣れてないのかもしれない。それとも、私が最初会った時の彰人くんで皆と話しているのかもしれない。今考えると、最初にあった時の彰人くんはまるで違和感しかない。
優しくて良い人ってイメージだったんだけどなぁ…今も良い人ではあるけどさ、優しい？うーん、何だかんだ気に掛けてくれてる所あるし、まぁ優しいのかな？
すると急に廊下から聞き覚えのある大声が聞こえてくる。彰人くんは嫌そうに顔を歪めた。
椅子から立ち上がり彰人くんと一緒に廊下を出ると、変人ワンツーの2人が私達の教室の前に立っていた。
「やっぱりか……」
「彰人とAではないか！奇遇だな！」
「なわけ、センパイから来たんでしょうが。何しに来たんですか」
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
