三十四話 ページ34
次の日、朝早くから起きて色々気合を入れて『行ってきまーす』とお母さんに元気良く挨拶をしてから家を出る。東雲家が何処にあるかは事前に絵名さんから聞いていた為、迷う心配は無いだろう。
絵名さんからの地図と言葉を頼りにしながら辺りを見渡していると、何やら東雲くんらしき人物を目にする。
『あれ、東雲くん？』
「あ、A。お前ここまで来れたんだな」
『…迷ってるって思ってたんですか？』
「何となくな、お前方向音痴だろ」
『失礼ですね！まぁ…間違いではないですけど』
東雲くんは私を心配してくれたって解釈で良いのだろうか。まぁ、何でもいい。そこからは東雲くんに案内してもらい、家へと向かう事になった。
今日の東雲くんの私服はこの間とは違うが、またそれもお洒落だ。もしかして案外見た目に気を使っている男の子なのかもしれない。一段とお洒落に見える。
「……」
『東雲くん？』
「なんだよ」
『何か今日全然喋らないじゃないですか、何時もうるさいのに』
「お前一言多いな…しかも何時もうるさいのはあのセンパイだろーが」
それはご最も。けれど東雲くんも、何時もは私を見る度にあーだこーだ色々文句を言うくせに今日はそれが少なかった。全くとは言いきれないが、最近彼は私が初めてあった時よりも丸くなったのでは無いだろうか。
『天馬先輩で思い出したんですけど、昨日先輩達が家に来たんですよね』
「は？センパイ達って…2人ともか？」
『はい。何か伝言伝えるついでに晩御飯食べて行きましたし』
「ホントにそれだけか？」
急の東雲くんのガチトーン。何かを疑っているなら問題無い、本当にそれだけなのだから。私が急いで家を追い出したのもあるけれど。
『…ホントですよ？』
「何もされてねぇよな…？」
東雲くん？…やっぱり何かおかしい、どっかで頭打ったんじゃね？いや、それなら普通に心配なんだけど
東雲くんの様子を伺いながら後ろを着いていく。先輩方の話をした時に東雲くんの表情が一瞬曇ったように見えたけれど、それは私の気の所為だろうか。気の所為だと良いのだけれど。
「何かあったら言えよ…」
『はいっ、ありがとうございます』
私がそう微笑むと東雲くんは顔を逸らしてしまった。もしかしてお礼を言う場面では無かったのだろうか、東雲くんの心は読みずらい。難しいなぁ、と思いながらも私は彼の後ろに着いて行く。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
推しが多く出ちゃう…今所誰が1番出番少ないんだろう…
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
