三十二話 ページ32
神代 side
えむくんの伝言を伝えに来ただけなのに、Aくんのお母さんに上がっていってほしと言われ断れなかったのは僕達の弱さでもあった。けれど、Aくんにその伝言を伝えれるのなら良いと思い、その言葉に甘えさせてもらった。
夕食までご馳走ちそうになると聞いた時は流石の僕でも驚いたが、快く僕と司くんは返事をした。その時のAくんはとても嫌そうで遠回しに帰れと言わんばかりの言い様だったが、彼女の嫌がる姿を見るのはとても面白かった為、一石二鳥だ。
Aくんのお母さんの手伝いをしている時に、彼女がスマホを見て嬉しそうに微笑んでいるのを目にする。
何かいい事でもあったのだろうか。
「ねぇ、司くん。司くんはAくんが笑っている時か嫌がっている時どっちが彼女らしいと思う？」
「急だな…？まぁ、オレは笑っている時のAの方が…か、可愛いと思うぞ！」
「僕とは真逆だね」
「類はある意味趣味が悪いな…」
突然の質問に戸惑う司くんだが、その回答もとても戸惑って見えた。誰も可愛いか、なんて聞いていないのに自分から言うだなんて、司くんはよっぽどAくんの事が気に入っているようだ。
…まぁ、僕も彼女の事は気になっているしね
Aくんの事が好き？
そうこの間、後輩の2人にも司くんにも聞いたことがあった。青柳くんはまだ分からないけれど、東雲くんは完璧に彼女の事が好きだと分かる。もしかしたら司くんも彼女の事が好きなのかもしれない。
彼女の何処に人を惹く力があるのかは分からないが、彼女の周りには沢山の人がいる。正直、瑞希にも僕は目を光らせてはいる。
僕自信、Aくんの事が好きかは分からない。けれど、彼女に興味はある。
これからも色々と楽しませてくれると僕はとても期待しているからね。
「なぁ、類」
「どうしたんだい？」
「実際、類はA事をどう思っているんだ？」
「彼女の事は可愛い後輩、としか思ってないけど…」
「だ、だよな！変な事を聞いてすまない！！」
そういい焦り焦り作業に打ち込む司くん。
…これは負けてられないね、司くん。
君も僕の敵かもしれないけれど、やっぱり1番高い壁は、東雲くん…彼かもしれないね。
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
