三十一話 ページ31
お母さんにどっちが彼氏とか本人の前で色々と聞かれたが普通に先輩だという言葉だけで今までの質問を全て交わした。
するとお母さんが今日は家で食べていきなさい、と先輩2人へそう言った。
…何を言っとるんだこの人は
『いやっ、それは先輩達にも迷惑だし…先輩達にも家の事情があるだろうし…』
「オレは構わないぞ！連絡すれば問題ないからな！」
「僕も大丈夫だよ、気を使わなくてもこっちから伝えるから」
『…そーですか』
遠回しに帰れって言ってることに気付け！
「じゃあ、今日は張り切ってご飯作っちゃうわよー！」
『まじでいつも通りでいいって、…あ、お母さん。ピーマンとか野菜類多めで』
私がそう笑顔で言うと2人は少し嫌そうな顔をしているが笑顔のまま。私はこの2人の嫌いな食べ物を知っている、何故ならこの間冬弥くんと話している時に好きな食べ物の話が出てきたついでに天馬先輩の嫌いな食べ物、草薙さんから神代先輩の嫌いな食べ物について聞いたのだ。
「…じゃあ、ゴーヤチャンプルーにピーマン入れようかな」
『ゴーヤ嫌いなの知っててやってるでしょ。食べれるけど』
「うそうそ、オムライスにするから皆座ってて〜」
そう聞いて安心した表情を見せる先輩方。どれだけ野菜が嫌いなのだろうか。神代先輩に関してはほぼ食べれなくないか？と思う。
「僕手伝いましょうか？」
「あ、オレも手伝います」
「いいのよ、2人とも座ってて」
「いえ、そんな訳にはいきませんよ。ご馳走になるので」
「精一杯頑張らせてもらいます！」
「あらあら、ありがとう」
なんか仲良くなってるし…
そんな3人を横目に、私は手に持っているスマホに目をやると東雲くんから連絡が来ていることに気が付く。吃驚してスマホを投げそうになったが、私は落ち着いてその連絡を確認する。
『……えへへ、かーわいい』
東雲くんからの連絡は「明日、家に来るんだろ。ケーキ用意しとくから楽しみにしとけ」という何の変哲もない連絡だった。わざわざ言ってこなくてもいい内容を言うところが可愛いと思ってしまう。
『楽しみにしときます……っと』
ニコニコしながらその文を打ち東雲くんに送る。余りの意外さに東雲くんが可愛いと思わさせられる。
今、明日がもっと楽しみになってしまっている。今日の夜、ちゃんと寝れるかとても心配だ。
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
