二十六話 ページ26
少し重い机を運びながら、仮の机が置いてある空き教室へと向かっている所、この間会ったっきりの瑞希と出会った。
『あ、瑞希！おはよう』
「Aじゃん、おはよー……って、なに…それ？」
『何か学校着いたら落書きされてた』
「それって、立派ないじ めだよね？先生に言わなくていいの？」
『いや、言うほどの事じゃないと思って。バレて怒られるのは相手なんだし』
「Aって案外怖いね……」
苦笑いを浮かべる瑞希に私は疑問を浮かべる。怖い？自分は怖くない側だと思っている為、そんな事を言われるだなんて思ってもいなかった。
すると、瑞希が代わりに机を運んであげると言ってくれた。だが、自分の事だ、他人に任せるのは良くない。断ったが任せて欲しいと押され結局運んでもらう始末に。
「ていうか、誰だろね〜、こんな事するの」
『分からないけど…最近私が神高のイケメンと言われてる4人とつるんでるからじゃない？』
「神高のイケメン？…あははっ、もしかしてそれ絵名の弟くんや類の事？」
『そうそう、何かそう言われてるらしい』
『何それ！おもしろ！まぁ、確かに皆顔は良いよね』
瑞希の顔“は“と言う言葉に少し引っかかるが、あえて無視をする。あながち間違っていないし。
「あ、着いた。……で、どの机にする？どれでもいいと思うけど」
『せっかくだし一番綺麗なの借りようかな』
「だよねー、こうなった時ボクもそうするもん」
またまた瑞希に教室まで運んでもらう事になり色々迷惑かけてるな、と思ってしまう。久々の学校のはずなのに私の机を運ばされるってどんな気持ちなのだろうか。
「そういえばもうすぐ体育祭だよね」
『皆その話題でもちきりじゃん』
「なんたって神高の体育祭だよ？絶対楽しいに決まってるじゃん」
『確かに！皆個性豊かだしね、瑞希は何出るとか決めたの？』
「全く、ほらボクって学校全然来ないでしょ？だから、勝手に決めてもらおうと思って、出る競技で揉めるとか一番面倒臭いし」
分かるなぁ〜、と思いながら相槌を打つ。
やっと教室まで着き、私は瑞希にお礼を言って机を教室の中へと運ぶ。
扉を開けると担任が、教卓の近くにたっており、クラスの皆が静かに先生の話を聞いている。
え、気まずっ…
教室に入り、皆の視線がこちらに向くがそんな事お構い無しで自分の机があった位置に机を置いて無事だった椅子に腰をかけた。
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
