二十一話 ページ21
次の日、眠いなと思いながらも学校へと登校する。登校中目の前には先輩の2人がいた。
この2人が神高の変人ワンツーと言われていることは知っていたが、何があったのかと疑問を抱いている。
『天馬先輩！神代先輩！おはようございます』
「その声はAか！おはよう！朝から会うなんて珍しいな」
「Aくん、おはよう。本当に珍しいね」
『今日は少し早めに家を出てきたので』
他愛の無い話をしながら学校へ向かうことになった。昨日のショーの話や、転校してきた自分へ学校には慣れたか等心配もしてくれているようだ。
優しい人達がいて、とても嬉しかった…のもつかの間。
『……おっと、マジか』
学校に着き先輩達と別れて、下駄箱を開ければゴミが敷きつめられていたのにも関わらず、上履きが無くなっている。
イタズラ？にしては限度がある。嫌な予感は的中、此方を見てクスクス笑っている女子生徒達。
ふーん…なるほど、神高の顔面偏差値が高いあの男子4人とつるんでる私が気に食わないってことかな？
こっちはイケメンに興味ないんだっての！てか文句言うなら、まずは先輩方に言ってもらってよろしくて？
深い溜息をつきながら私は貸し出し用のスリッパを履いて教室へと向かった。
「…お前、上靴きどうしたんだよ」
『あ、おはようございます東雲くん。何か無くなってました』
「何か無くなってた…って、いじ められてんのか…？」
『それは知りませんけど、まぁそうなんじゃないですか？』
平気そうな私を見て困惑している様子の東雲くん。確かに逆に平常心でいる私、凄いと思うが、上靴きを隠されたところでどうってことは無い。正直、それをして何の意味があるのか、している側にもメリットは無いはずだ。
てか、何が楽しいのか問い詰めたいくらいなんだけど……
「…Aちゃん！居る！？」
『え、杏ちゃん？』
廊下から私を呼ぶ杏ちゃんの声が聞こえた。外へ出ると、冬弥くんも一緒のようだ。
どうしたのかと聞くと、杏ちゃんは私の上履きを持って言った。
『あ、私の上履きだ。どこにあったの？』
「捨てられてた、ゴミ箱に…冬弥が見つけてくれて良かった」
『あ、冬弥くんが見つけてくれたんですか？』
「見覚えのある上履きだったからな、やはりAのだったか」
『うん、杏ちゃん、冬弥くん2人とも見つけてくれてありがとう！』
私は杏ちゃんから上履きを受け取るとスリッパを脱いで上履きに履き替えた。
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
