十九話 ページ19
えむちゃんに引っ張られ姿を露わにした1人の女の子。この子も先程目にした子だ。…というより、何処かで見た事があるような？
「この子は寧々ちゃん！確か、Aちゃんと同じ高校だよっ！」
『あ、やっぱり！何処かで見た事があるなって思ってて』
寧々ちゃんと呼ばれる子へ目を移すと、少し気まずそうに下を向く。人見知りか何かだろうか、重い空気が流れる。
「えっと…、草薙寧々です…よろしく…お願いします」
『AAです！最近転校してきました。よろしくお願いします！』
草薙さんと挨拶を交し、お互いの名前を把握出来た所で丁度帰るのに良い時間になっていた。私達はもう一度先輩達にお礼を言ってフェニックスワンダーランドを後にした。
帰り道、こはねちゃんに今日はありがとうとお礼を言われた。私はそれに吃驚したが此方からもしっかりと感謝の気持ちを返した。
「Aちゃんが良かったら、またこうやって…遊びに行きたいな」
『うん！もちろん、私もまたこはねちゃんと遊びたい』
彼女の言葉に対して返すと嬉しそうに微笑む。こはねちゃんの表情を見て思い返してみるが、杏ちゃんや東雲くんや冬弥くん。天馬先輩や神代先輩。絵名さんや瑞希、先程知り合ったえむちゃんや草薙さん。
皆揃って、顔が良いことに！
あれ？もしかして私浮いてる？いや、浮いてるのは知ってたけど…まさか顔面のせい？
改めて考えてしまうとキリがないため、一旦自分の中で仕切り直しこはねちゃんとの会話に意識を集中させる。
「おい、聞いてたか？」
『へっ？』
「……聞いてなかったろ」
『すみません…』
急に東雲くんに話しかけられ、驚きを隠せない。何か話しをしていたようだが、案の定上の空だった為何を話していたかも分からない。
内容を聞くに別にどうでもいい事らしい。じゃあ話掛けるな、とも思うが一緒にいるからには仕方ない。
こはねちゃん曰く、今日の先輩達のステージについて話していたらしい。東雲くんが先輩達を褒めるのは珍しいらしくこはねちゃんも吃驚したとの事。
別れ道でこはねちゃんと別れる時のことだった。
「じゃあ、私はこれで3人ともまたね！」
『あ、流石に夜遅いし1人じゃ危ないよ！私着いていく』
「それだと意味ねぇだろ、オレ送っていくから冬弥はAを頼む」
「あぁ、分かった。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロセカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
