十六話 ページ16
次の日、嫌でもはやり学校は行かなければならない。転校してから1ヶ月も経っていないというのにこの気だるさは何なのだろうか。
今日の学校も本当に何事もなく、いつも通り杏ちゃんと話をして東雲くんと青柳くんとも多少話をしてという何気のない日だった。
が、昼休み杏ちゃんが私のクラスに来て紹介したい人がいるとかどうのこうので私の事を呼び出してきたのだ。
誰の事かと思い廊下へ向かうと、杏ちゃんと一緒で1人の女の子が立っていた。
「あ、Aちゃん！私の横にいる子あんまり学校来ないからなかなか紹介出来なくてさ」
「やっほー！ボク、暁山瑞希って言うんだ！仲良くしてね！」
『あ、はい…！えっと…暁山さん？』
「あははっ、瑞希でいいよ！」
『み、瑞希！よろしくね！』
「よろしくね〜！A！」
瑞希は可愛いものが好きらしく何だか本当に仲良くなれそうな気がして嬉しかった。杏ちゃんには本当に感謝しなければ。
すると階段から東雲くんと青柳くんが駆け下りてきた。東雲くんに関してはとてもだるそうだったが、何かあったのだろうか。
「あ！弟くんじゃん！」
「暁山！？お前…何でここに」
「暁山か、珍しいな」
「やっほ、2人とも！まぁ、確かにあんまり学校来ないからね〜。弟くんに関しては酷くない？」
「だからその弟くんってのやめろ。」
「なんでなんで？絵名の弟なんだから弟くんでいいじゃん」
あ、瑞希って絵名さんと知り合いなんだ？というか、東雲くんも青柳くんも勿論、杏ちゃんもだけど顔が広くない？知り合いいっぱいいるじゃん、杏ちゃんに関しては陽キャの塊だから……
「で、Aも居んのかよ」
『凄い嫌そうに言うじゃ無いですか。』
「彰人は、時々Aの事が嫌いなのかと思う時があるな」
「いや、別に嫌いじゃねぇよ」
「え！？じゃあ、弟くんAの事好きって事〜！？」
「誰も好きなんて言ってねぇだろうが」
否定する東雲くんだが、杏ちゃんや瑞希はその様子を見て面白そうに笑っている。東雲くんは普通に友達としてみてくれているのだろうと思う。特にそういう関係とかでは無いし、お互い嫌いじゃないことが分かれば今までの関係でいられる。
「じゃ、私と瑞希はこれで！」
「じゃあね〜！」
「あぁ、またな」
『またね！』
2人が姿を消した後、私と東雲くんと青柳くんだけが取り残される。やはりこの2人と居ると気まずいというか、下校時を思い出してしまって仕方がない。
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ゆき(プロフ) - なーたんさん» コメント返しが遅くなり申し訳ありません！そう仰って頂けてとても嬉しいです！いじめで言い返せる子って本当に凄いですよね、自分は言い返せないタイプなので尊敬します……！ (4月13日 17時) (
レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
なーたん - むちゃ、面白い！いじめで、言い返せる子ってすごいと思うなの、私だけでしょうか？ (2023年2月11日 17時) (レス) @page45 id: 0d23686d6f (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 人間彡。━ Maoさん» コメントが遅くなり申し訳ありません！少しずつですが、更新させて頂きます！ (2022年11月3日 16時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
人間彡。━ Mao(プロフ) - 最高です…更新待ってます…… (2022年8月20日 9時) (レス) @page15 id: 7602f203a6 (このIDを非表示/違反報告)
翼(プロフ) - 灘奴やんさん» コメントありがとうございます！お言葉を頂き嬉しいですっ、ありがとうございます！ (2022年7月22日 7時) (レス) id: 5c5f7b9393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 | 作成日時：2022年7月19日 2時
