１５、パーティー ページ16
埃っぽいドアを開けた向こう側には、素敵なご馳走と数人の生徒が見えた
ス｢ようこそ、A、リリー｣
スラグホーン先生は笑顔で迎えてくれた
ス｢全員揃ったようだ、さあ始めよう！｣
目の前には美味しそうなものばかりで心が躍った
リ｢これはなにかしら…!!美味しい！｣
貴｢リリー、焦らないで食べて｣
ス｢向こう側に飲み物があるから自由に取りに行きなさい｣
リ｢Aは何が飲みたい？もってくるわ！｣
貴｢ありがとうリリー、紅茶をお願い｣
リリーは鼻歌を歌いながら部屋の奥へ歩いていった
ル｢久しぶりだねA｣
貴｢…ルシウス、スラグ・クラブのメンバーだったのね｣
ル｢君が今晩くると聞いて楽しみにしていたよ｣
貴｢新学期前にも会ったじゃない｣
ルシウス・マルフォイ
マルフォイ家とダルジアン家は昔から交流が深く、私とルシウスは幼なじみだ
でも、私とルシウスは性格が合わない
(彼の方はそんなこと思っていない)
私は遊びたいのに、彼は意見交換などお堅いことが好きだったため、会う度に眠気を我慢しなければならなかった
彼の話の内容といえば、政治とか、闇の魔術とか、死喰い人とか、私にとってつまらないことだららけで、マルフォイ家に遊びに行く度、嫌な思いをしていた
ス｢ルシウスはいつも君のこと褒めているよ｣
貴｢私ではなく、家を褒めてるんですよ彼は｣
ル｢そんなわけないだろう、いつも君自身の話をしている｣
貴｢へえ、そうなのね｣
ルシウスは私の耳に近づいて囁いてきた
ル｢それより君、ダルジアン家の人間として、友達選びに気をつけた方がいいと思うよ｣
貴｢あなたには関係ない｣
私も彼の耳元で言った
貴｢まさか親に言ってないでしょうね｣
ル｢僕の一言で君が崩れるのは嫌だからね、言ってないよ｣
貴｢絶対に言わないで｣
ス｢こそこそと話されたら寂しいじゃないか｣
貴｢すいません先生、彼がくだらない話をしたがるもので｣
ルシウスはやれやれといった感じで席へ戻って行った
リ｢おまたせ！今の人誰？｣
貴｢幼なじみよ｣
リ｢幼なじみがいたのね！｣
貴｢あまり仲良くはないわ｣
リ｢えー、｣
私たちはお腹がはちきれるほどの料理を食べた
ス｢また来年もおいで｣
貴｢もちろんです｣
リ｢おやすみなさい先生！｣
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作者名：めめ | 作成日時：2020年11月1日 13時
