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2人で ページ10

さっきの場所へと戻ると


しゃがんで壁にもたれている菊池先輩









そして、何故か一点を見つめていた









あまり意味をなさないような気がしたけど


持ってきていた折りたたみ傘を


菊池先輩の上にかざした









菊池「やっぱり来た」









「放っておけないんで…」









菊池先輩は立ち上がり


私の手首を掴んだ









菊池「行こ」









「先輩、鞄とかは…」









菊池「俺は、携帯と財布があれば良いや」









そう言って


後ろポケットをトントンと叩いた









菊池「ほら、おいで」









いつの間にか私の傘は


菊池先輩の手に渡っていた









「……はい」









躊躇いはあったものの


菊池先輩の後に着いて行った















タッチパネルをサラサラと操作していく先輩









やっぱり


慣れてる









そう思うと


少しだけ胸が傷んだ









ハナに、私も菊池先輩の関係を持つ女の子の一人になりたいとか言ったけど


やっぱりこんなのやだ









だって、好きだと思われてないんだもん









でも、ここまで来てしまったからにはもう後には引けない









やがて操作が終わり


部屋の鍵が出てきた









菊池先輩は無言で私の腕を掴み


部屋まで連れていく









そう言えば


私初めてだったんだ

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知花(プロフ) - 蒼遥さん» お返事遅くなってしまい申し訳ないです!ありがとうございます!頑張ります! (2018年11月13日 15時) (レス) id: ef84eb17cc (このIDを非表示/違反報告)
蒼遥 - 続き楽しみです!更新頑張ってください! (2018年10月6日 19時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:知花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5e80e24d751/  
作成日時:2018年4月1日 22時

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