これは愛か (ページ4)

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Ep.4 ページ4

問題児組の揃いも揃った酷い言いように、
笑いを堪えていたシヴェンはついに「ぶは！」と吹き出し腹を抱えて笑い出した。

あの先生は顔だけと上級生から聞いていたことに納得をするほどの笑いっぷりだ、
もう声も出ないほど笑っている。

「君ら、さいっこうだな！！
ふは、あながち間違いじゃないのがまた……
クルーウェルも舐められたものだ、今世紀一番笑ったよ」

で、本当のところは？と聞かれたシヴェンは悩むようなそぶりを見せ、

ひとつだけ、

と人差し指をたてそれをグリムの目の前でパチンと握り込んで見せた。
その手をゆっくり開くとその手の中にはキャンディーがひとつ。
グリムが飛びつくのを愛おしそうに眺めてまた口を開いた。

「彼は婚約者にベタ惚れだ、おはようのキスとおやすみのキスを絶やさないくらいにはね」

それは、とデュースが聞き返そうとしたところをグリムの「これうまいんだゾ！」という元気のいい声で遮られてしまった。

「先生もお昼ご一緒にどうですか？」
「そうさせてもらいたいところだけど、遠慮させてもらうよ。またの機会に。

ああ、そうだ、エースくん。明日のレポートは期待しているよ」

上機婦に言われたその言葉にエースは問絶せざるを得なかった。