これは愛か (ページ3)

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Ep.3 ページ3

「クルーウェルの婚約者？」

三人に事情を聞いた男、
もとい防衛呪文語の教師であるシヴェン・アルバートは何か知っているようで
婚約者と言う言葉に口角をぴくりと上げた。

「何か知ってるんですか？」

「知ってる、うん、まあ知ってはいるんだけどね。
君たちはどうしてクルーウェルが結婚できないと思ってるの？
彼、学生時代は結構モテモテだったよ」

彼の言葉に皆それぞれの意見を口にする。

「あの先生がイケメンなのはわかるんすけど、如何にも独身貴族！って感じじゃん」

一番に口を開いたのはエースだ。

「僕も、クルーウェル先生が誰かと結婚生活を送るところは、何というか、想像できません」

その次にデュース。

「自分も……先生は結婚願望はありそうだけど、彼女に逃げられてそうというか、」

そして申し訳なさそうに監督生。

「クルーウェルは番にも仔犬扱いしてそうなんだゾ」

最後の確信的な言葉を発したのはグリムだった。